ソフトバンクが発表したロボット「Pepper(ペッパー)」。感情を認識するというこのロボットが、東京・銀座と表参道のソフトバンクショップにお目見えした。想像した以上によくしゃべるのは、すでに以前の記事でお伝えした通りだ。
さてこの Pepper と対話するには、いくつかコツがあるようだ。というのも、あまりに早い話は認識しなかったり、複数の人数で一斉に話すと、やはり発言を認識しないようである。そこで、今後 Pepper と触れあう機会を持ちたいと考えている人は、以下の点を心がけると良いだろう。
・基本は1対1
Pepper はカメラで相手の顔を認識し、その人に向かって話すように設定になっているようだ。一度相手の顔を認識すると、その人も向かって話し始める。しかも、話しているうちに徐々に近づいてくる。親近感を演出するために、相手との距離を縮めているのではないだろうか。気が付けば、結構近くまで迫ってくるので、一瞬「お!」と驚く場目も。
・複数人はムリ
基本が1対1なので、複数の人が一斉に話しかけることはできない。したがって、誰かが口をはさんでもPepperには認識されず、まるで無視をしているような感じになってしまう。決して無視をしている訳ではなく、Pepper には届いていないだけなので、心を痛めないように。
・話終わるまで、話してもムダ
Pepper が発話している間に、「ちょっと待って」といっても、今のところわかってもらえない。一通り用意された文言を言いきってからでないと、話を聞くモードに入らないので、しゃべり終わるまで待とう。そして、ピコッ! という電子音がした後で、耳が青く光るので、そのときに話すと聞いてもらえる。はっきり言って聞き下手である。
・できれば発話はゆっくり
多少の早口でも認識は可能だ。しかし極端に発話のスピードが早いと、認識されない可能性があるので、ゆっくり話した方がより認識されやすい。
現段階では、Pepper に問いかけをすることは難しいそうだ。 Pepper 自身が尋ねる内容であれば、答えの用意があるようだが、尋ねられた内容に関する答えを持ち合わせていない。だから、聞き下手であるのではないだろうか。さらに対話能力が向上すれば、一方的に話すということもなくなるかもしれない。話上手は聞き上手ともいうので、聞く力を備えて欲しいものである。
Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24