ザックジャパンのセンターバックといえば、今野泰幸選手、そして吉田麻也選手が務めているイメージが強い。しかし、ここ4試合では「森重真人選手」が先発フル出場とその存在感を示している。
日本代表戦しか見ない人にとってはあまり馴染みがなく、森重選手が一体どんな選手なのか知らない人も多いだろう。そこで今回は、動画「【Jリーグ所属日本代表選手】森重 真人(F東京)」と共に彼のことを詳しくご紹介するぞ!
・森重選手とは
1987年5月21日生まれの27歳。サッカーの強豪・広島皆実高等学校から大分トリニータでプロデビュー。2010年からFC東京へ移籍し、今ではチームに欠かせない存在となり、キャプテンも務めている。
・プレースタイル
183センチと海外のディフェンダーに比べるとサイズは小さいが、空中戦で見せる打点の高いヘディングが持ち味。コーナーキックの攻め上がりで見せる攻撃センスも見逃せないぞ。また、フィジカルの強さに加え、展開を読む洞察力も兼ね備えている。
もともと守備的ミッドフィルダーのボランチをしていた経験があり、中盤も器用にこなすことができるのも大きな武器。後方からの的確なパスや素早い判断はその経験から培われたものだろう。
・生まれ変わったプレー
ブラジルW杯での先発出場も見えてきた森重選手だが、実は随分とプレーが変化した。サッカーファンであれば「ラフプレー」が多いというイメージを持っている人もいるに違いない。
以前は荒削りなハードプレスで「カードコレクター」と揶揄されることもあったほどだ。しかし、今は動画でも見ることができるように守備の技術は大きく成長。岡田ジャパン以来、約4年ぶりに日本代表に選出されたのもその証だ。
・ザッケローニ監督からも高い評価
ザックジャパンへの初招集は2013年7月に行なわれた東アジアカップ。それ以降、柿谷曜一朗選手や大迫勇也選手が注目を集めているが、森重選手もそこから急成長を遂げ、今ではザッケローニ監督の信頼を確実なものとしている。
ブラジルW杯の開幕まで残すところあとわずか。まずは7日に行なわれるザンビアとのテストマッチで森重選手が先発出場するのか注目したい。もし先発であれば本大会でも彼が最終ラインの要となることだろう。