2014年4月23日、アップルのiPhone、iPad向けの「iOS 7.1.1」がリリースされた。すでにアップデートしたという人もいるかもしれない。毎度のことながら、「更新すると何か問題が起きるのでは?」と心配になり、ためらう人も多いだろう。
たとえば「アップデートしたらバッテリーの消費が早くなった」などの問題が、過去にはあった。……だが! 今回のアップデートは、電力消費まわりの処理も改善されているようだ。簡単に言えば、バッテリーの持ちが良くなったらしい! これは朗報である。
・iOS 7.1はバッテリーがすぐなくなる
一つ前のバージョンiOS 7.1のアップデートでバッテリーの消費が早くなったと、世界中で話題になった。ITサイト「Ars Technica」のテストでも、早くなるケースが確認されていた。
・7.1と7.1.1のバッテリー消費を比較
今回のiOS 7.1.1で問題は改善されたのだろうか。海外の IT系ジャーナリストのヒューズ氏は、フル充電した iPhone 5 を「iOS 7.1」と「iOS 7.1.1」で6時間使用した後のバッテリー残量を、ZDNet で報告している。
6時間使ったときのバッテリー残量表示
・iOS7.1: 48パーセント
・iOS7.1.1: 76パーセント
・iOS 6のレベルまで改善したか
iOS 7.0以前は同様の条件でバッテリー残量が74パーセントだったとのことで、iOS 6のレベルまで改善されたとみているようだ。ただ、報告されているのはバッテリー残量の表示であり、実際の利用時間がどう変化したか、また iPhone 5 以外の状況は不明である
・設定見直しで消費を抑えられる
ちなみに iOS7.1 では、設定見直しや Facebookアプリを利用しないことで、48パーセントから61パーセントまで改善したとのこと。実際、元アップルストアのスタッフも、Facebookアプリの設定見直し等によるバッテリー節約術を公開している。
iOSアップデートで毎度話題になるバッテリー消費問題。次のアップデートではさらに良くなることを願う。
参照元: ZDNet(英語)
執筆: 佐藤英典
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