2010年に流行語大賞を受賞した「イクメン」。「育児を積極的に手伝う男性」のことを表すこの言葉、すっかり定着した感があるが、今年はさらに進化をとげそうな気配だという。
進化系イクメン&働く女性のカップル、いわゆる「共働き夫婦」の新たなあり方を『ヨザル夫妻』と呼ぶらしい。『ヨザル夫婦』はチームで育児をする仲良し夫婦のようだが……ヨ、ヨザル!? どういうことなの??? ヨザルって、なんなのさっ!?
・チーム育児の『ヨザル夫婦』
リクルートホールディングスは、アルバイト、ブライダル、進学など10ジャンルにおける2014年のトレンド予測キーワードを発表。その中で、ベビー&マタニティ領域「赤すぐ・妊すぐ」のトレンド予測キーワードとして『ヨザル夫婦』をあげた。
先述のとおり、『ヨザル夫婦』というのは進化系イクメン&働く女性の新たな夫婦のあり方のこと。最近では男性も育児に参加することが当たり前になっているが、その一方で夫は「あくまでお手伝い」のポジションである場合が多いことも事実。そのため、共働きをしている妻の負担は大きかった。
そこで、注目を集めているのが、チームで育児をする『ヨザル夫婦』というワケだ。
・ところで「ヨザル」ってなんなの!?
南米に住む小さなサル「ヨザル」は、「動物界のベストファーザー」として知られる存在。動物界では珍しく一夫一婦制で、決まったパートナーと一生添い遂げるという。抱っこをしたり、毛づくろいをしたりするのはパパの担当。授乳のタイミングになったらママの出番、という風に夫婦で分担して育児をするそうだ。
そんなステキなおサルさんにちなんで命名された『ヨザル夫婦』。仕事も家事も育児も分担して、ともに主体となって行うチーム育児が主流の時代到来か。たまに街で、赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこしているパパを見かけるが、今後はさらにそういうヨザル系パパが増えるのかもしれない。
・これからは「おしどり」より「ヨザル」
仲良し夫婦のことを「おしどり夫婦」なんて呼ぶが、これからは『ヨザル夫婦』と呼んだ方がベター!? 実は「おしどり」は、ひなが生まれるまでは仲良し夫婦だが、その後、オスはオス同士で集まって遊んでいるのだとか。
メスのことはほったらかしで、もちろんひなの世話もメスだけでするという。さらに、パートナーを毎年とっかえひっかえしていることも分かっている。そう考えると……子どもが生まれるまでが花の「おしどり夫婦」より、『ヨザル夫婦』と呼ばれたい!
共働き夫婦がどんどん増えている昨今、『ヨザル夫婦』はこのご時世にマッチした夫婦のあり方といえそうだ。仕事も家事も育児も、夫婦でハーフ&ハーフがちょうどいい!?
参照元:リクルートホールディングス
「ヨザル」画像提供:日本モンキーセンター