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『はだしのゲン』は、中沢啓治先生が自身の被爆体験をもとに、原爆が落とされた広島で生き抜く少年を描いた漫画だ。先日、島根県・松江市教育委員会が同作を市立小中学校の図書館で閲覧を制限し物議をかもしている。

その『はだしのゲン』は、ドラマ、実写映画、アニメ映画にもなっている。そのなかで、今、アニメ映画版が無料配信されているのをご存知だろうか? 2作で原作の7巻までの内容を視聴することができる。

映画版『はだしのゲン』および続編の『はだしのゲン2』が無料配信されているのは動画サービス Gyao だ。アニメ映画『はだしのゲン』が公開されたのは1983年のこと。公開時には社会に大きな衝撃を与えたという。学校の平和学習で見たことがある人もいるかもしれない。

映画版『はだしのゲン』は、原爆投下後、父、姉、弟の死、生き残った母親と新しく生まれた妹、そして死んだ弟にソックリな少年・隆太との生活、死の大地と言われた広島に再び麦が芽吹くまでの原作漫画の1~4巻までが描かれている。そして『はだしのゲン2』は7巻の母の死までだ。とはいえ、アニメ映画は、原作と多少異なる部分もあり、完全に同じというわけではない。

しかし、この映画の脚本は原作者の中沢啓治先生だ。さらに、中沢先生が「漫画では描ききれなかったものを」と私財を投じて制作されたことでも知られている。漫画とアニメ映画を両方見ることで中沢先生が『はだしのゲン』を通して伝えたかったことが見えてくるかもしれない。

パソコンだけでなくスマートフォンでも視聴可能だ。無料配信は2013年8月31日までである。この夏、ぜひ見ておきたい作品である。

参照元:Gyao

▼原爆投下前の日常が丁寧に描かれており、それだけに投下後の描写が心に迫るものがある
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アニメ映画『はだしのゲン』はこちらから視聴できる
『はだしのゲン2』はこちら