犬や猫のシャンプー・カットしてきれいに保つお仕事「ペットトリマー」(別名:グルーマー)。動物の毛髪を扱うことにかけてはプロフェッショナルなのですが、人間の髪を整えることは可能なのでしょうか?
実際にトリマーに整髪をお願いしてみました。理・美容師もトリマーも「毛」を扱う点に関しては、ほぼ同じ。はたして、どのような髪形に変身するのでしょうか!?
・美容室の必需品がない
今回記者(私)は、知人のトリマーの方に「軽くすいて整えてください」と、無理を言ってお願いしました。当然ながらペットサロンは美容室と全然違います。したがって、美容室では必需品の「ケープ」(髪が体につかないように巻くマント状のもの)がありません。仕方なくゴミ袋を被ることに。
・ドッグバスで洗髪
まずはじめに髪を洗います。洗髪は大型ドッグバスで行います。流しに頭を突っ込んで、犬用シャンプーで丹念に洗ってもらいます。シャンプーは泡立ちが良くさわやかな香り。人間のものとあまり違いがないことに驚きました。しかしちょっとだけ気になったのは、ドッグバスがわずかに匂うこと。普段はワンちゃんが入っているのだから、仕方がありませんね。
・速乾! 大型ドライヤー
洗髪が終わると髪を乾かします。ドライヤーはアーム付きで、両手を離していても髪を乾かすことができる優れもの。しかもこのドライヤー、口が広くて威力があるためアッという間に髪が乾くんです。人間用として使っても良いかも。髪が傷むかもしれないけど。
・くしの使い方の違い
ようやくカットです。ここで美容師とトリマーのテクニックの違いが明らかになりました。美容室ではくしで髪を解き、くしに沿うようにしてハサミを入れます。しかしトリマーは切るときに、あまり櫛を使わないようです。どちらかと言えば、くしはペットの毛並を整えるために用いられるようです。
・一通りハサミを入れて完成
記者の希望通り、軽くすいてもらって完成しました。ヘアスタイリング剤が置いてないため、切って終わりです。最初にゴミ袋を被ったときには、「うまくまとまるのかな?」と心配したのですが、結果としていい感じに整えて頂きました。
ちなみにこのサロンでは、トリミング終了後のペットはケージに入って飼い主が迎えにくるのを待つようです。記者もためしにケージに入ってみましたが、飼い主を待つペットの心細さがほんの少しだけわかった気がしました。
Report:フードクイーン・佐藤
Photo:Yoshio
▼ サロン内には大型ドッグバスとトリミングテーブルがあります
▼ 早速問題発生、ケープがない!
▼ ゴミ袋で代用することに
▼ ガキの頃、おかんに髪を切ってもらったことを思い出します
▼ 洗髪はドッグバスで行います
▼ アームのついた大型ドライヤー。口が広く威力があるのですぐに乾く
▼ 続いてカット
▼ 全体的に整えて終了。どう? イケメンになった?
▼ トリミングを終えたペットは、ケージのなかで飼い主を待つそうです。心細いんだろうなあ……
▼ 最後に記念撮影
▼ ワンちゃんに囲まれてるのに、違和感がないのはなぜだ
▼ カッコ良くなっただろ?