2013年2月28日セブン銀行は、キャッシュカードやクレジットカード情報の不正取得被害(スキミング被害)について発表を行いました。
それによると、同社のATMにスキミング機とカメラが不正に設置されていたことが判明。設置された機器の画像を公開するとともに、利用者に注意を呼びかけています。
・スキミング機・カメラが不正に設置された場所・日時
防犯カメラ等を調べたところ、スキミング機などが不正に設置されていた場所が複数あることが判明しています。
セブン銀行 BIG BOX 高田馬場ATM(東京都新宿区)
セブン銀行 東京メトロ副都心線西早稲田駅ATM(東京都新宿区)
セブン銀行 西武池袋本店ATM(東京都豊島区)
セブン銀行 豊島南池袋1丁目ATMコーナー(東京都豊島区)(2月28日現在の発表内容より引用)
これらの場所に1月22日~2月26日までの間、夕方を中心とした時間帯に設置されていたことが確認されています。
・問題は被害がわかりにくいこと
被害はすぐさま明るみになる可能性が低いです。というのも、回収されたスキミング機を警察が調べたところ、抜き取られているのは「主に海外ATM取引時で使用するデータだけ」(発表内容より引用)だからです。国内ATMで不正利用される可能性は極めて低いといわれており、具体的な被害があがってくるまでにしばらく時間がかかるかもしれないのです。
・スキミング機・カメラを判別するポイント
機器が不正に設置されていたのは、いずれもATMだけが置いてある無人店舗です。以下の点を注意して、ATMを利用すると良いでしょう。
1.カード挿入口
通常のカード挿入口は、カードを入れる部分がへこんでいます。わずかですがカードをのせられるようなスペースが、設けられています。これに対して、スキミング機が差し込まれている挿入口は、出っ張ったような状態になっています。
2.明細票のゴミ箱
ATMには明細票を捨てる、小さなゴミ箱が設置されていません。たとえば、東京・歌舞伎町の店舗には、ATM端末脇にシュレッダーが設けられています。端末右側の覗き見防止用「プラスチックバイザー」に、明細を捨てるゴミ箱がついていたら、そのなかにカメラが隠されている可能性があります。
・ATMを利用する際は、十分に注意
このことについてセブン銀行に問い合わせをしたところ、「公式ページで公開されている内容をご確認のうえ、ご利用の際には十分にご注意ください」と、説明しています。
頻繁にATMを利用するという方は、端末使用時に上記二点を確認のうえ、利用することをおすすめします。
参照元:セブン銀行,不正取得被害 (スキミング被害)について(PDF)
Photo:Rocketnews24
▼ 通常のATM端末
▼ 通常のカード挿入口
▼ スキミング機が取り付けられていると、やや出っ張っている
▼ 明細票を入れる小さなゴミ箱も、本来は取り付けられていないもの
▼ 東京・歌舞伎町の店舗には、端末脇にシュレッダーが設置されていた
▼ ATM端末上部のディスプレーにも情報が表示されているので、確認して頂きたい
※なお、ATM端末の撮影はセブン銀行に許諾を頂いて行ったものです