男のロマン、それがバイクだ。風を切って走る気持ちよさとバイクとの一体感は、乗った者にしか分からない。だが、絶対に忘れてはならないのが「危険である」ということである。たとえ自分が気をつけていても、だ。

ということで今回ご紹介したいのは、バイク乗りならば絶対に見ておくべき動画「LEFT SIDE STORY」である。左手と左足だけでバイクレースに挑む男、アラン・ケンプスター氏の物語だ。

アラン氏は1990年、バイクで交通事故に遭った。飲酒運転トラックとの正面衝突だったという。かろうじて命は助かったものの、彼は右手と右足を失うことに。車椅子の生活である。

だがしかし! アラン氏はバイクに乗ることをあきらめなかった。「レースに復帰する」という夢を、情熱と努力と勇気をもって実現させたのである。左手左足だけで操縦できるバイクと共に。

「自分でやるしかないってわかったよ。誰も助けてくれなけりゃ、自分でやれってね。情熱ですべてを切り開き、現実に変えるんだ」という彼。成し遂げた者にしか言えない説得力あるセリフである。

「どんな障害があってもさ、本気で望めばなんでもできるんだよ。情熱があれば夢は叶う」とも言うアラン氏の現在の夢は、障害者向けの教習所を開くこと。彼ならできる、絶対に。

(文=GO
参照元:Youtube Toru TanidaLEFT SIDE STORY Alan Kempster COMMITTEE