国土交通省はこのほど、2011年3月に閣議決定をした住生活基本計画(全国計画)をもとづき、全国の市区町村を対象に調査した「地震時等に著しく危険な密集市街地」を発表した。それによると、東京は全国的にみてもっとも危険が潜んでおり、神奈川・大阪がこれに続く。あなたのお住まいの地域は大丈夫だろうか?

地震時に危険な密集地の判断基準について、「密集市街地のうち、延焼危険性又は避難困難性が高く、地震時等において最低限の安全性を確保することが困難である」(国土交通省HPより引用)と説明している。全国の市町村で密集地が多い地区の上位は以下の通りだ。

・「地震時に著しく危険な密集市街地」が多い市町村(抜粋)
品川区(東京) 23地区
横浜市(神奈川) 23地区
北区(東京) 21地区
墨田区(東京) 19地区
京都市(京都) 11地区

都道府県別では東京113地区、神奈川25地区、京都13地区、大阪11地区となっている。注目すべき点は、密集市街地の面積だ。地区数では圧倒的に東京が多いのに対して、面積では大阪(2,248ha)が東京(1,683ha)を上回っている。広範囲に危険が潜んでいることがうかがえる。

日頃から防災意識を持ち、避難経路や避難場所について把握しておいた方が良いだろう。

参照元:国土交通省