今も世界のどこかで戦争や紛争が起きている。だが、平和に暮らす我々にとって、いまいち “その場の戦闘状況” は伝わってこない。映画やゲームではよく見るシーンだが、本当の戦場はどのような雰囲気なのだろうか。
その答えとなる映像が、いま大きな話題になっている。YouTubeにアップされた動画は「U.S. Soldier Survives Taliban Machine Gun Fire During Firefight」、直訳すれば「タリバンとの銃撃戦で生き残った米兵」である。
場所はアフガニスタンのクナル省。タリバンと銃撃戦になった米兵のヘルメットに装着されていたカメラがとらえた映像である。激しく鳴り響く銃声。敵がどこにいるのかは分からない。
息を切らせながら崖を降りる撮影者。と、その時! 撮影者はタリバンから銃撃を受けてしまう。叫び声とともに地面に横たわる撮影者。その間も、どこからともなく撮影者に向けて銃弾は飛んできている。徐々に近寄る砂煙が恐ろしい。
敵の姿は見えないが、確実に撮影者である米兵の彼を狙っているのだ。情報によると、彼は合計4発の銃弾を浴びたものの、運良く生還を果たしたという。グロテスクなシーンは一切ないが、戦闘状況の恐ろしさが垣間見える貴重な映像であるといえよう。