宮崎駿監督の名作アニメーション映画『風の谷のナウシカ』。テレビでも何回も放送されており、老若男女問わず愛されている作品だ。

特に久石譲さん作のテーマ曲「風の伝説」は今でも心震える名曲だし、人それぞれ思い浮かぶ名シーンがあるのではないだろうか?

もちろん海外でも評価は高く、第14回パリ国際SF&ファンタジー・フェスティバル 特別審査委員賞やローマ・ファンタジー&SFフィルムフェスティバルで第1位を獲得するなど、さまざまな賞を獲得している。

だが、なぜか海外で発売された『風の谷のナウシカ』のビデオのパッケージは、「こんなの絶対おかしいよ!」と心から言いたいぐらいおかしいのである。というかパッケージを作った人へ本当にナウシカを見たのか小一時間問いただしたいぐらいおかしい。

オーストラリア版とドイツ版はまあ登場人物やキャラクターは合っているので良いものの、シナリオとパッケージがぜんぜん一致しておらず逆パッケージ詐欺のような状態になっている。

もっともヒドいのはアメリカ版で、ライフルを持ったアメリカンなヒーローが謎の巨大な口の化け物に乗り、変なローブを着て手からビームを出すロボットと謎の宇宙人を従えている。こんなキャラクター、ナウシカにいないだろ…。宮崎駿監督が見たら絶対に激怒するレベルである。

正直アメリカ版ナウシカはスターウォーズのパクリ映画のようなパッケージなので、ジャケットに騙されたSFファンのアメリカ人は「逆に感動した!」と思ったかも…とりあえずびっくりするぐらい適当に作ったものだということは間違いないだろう。

参照元:impawards.com dan-vestronvideointernational.blogspot.jp andreas-arnhold.de

▼オーストラリア版

▼ドイツ版