7月11日8時30分、上野動物園で、同園で24年ぶりに生まれたパンダの赤ちゃんが死亡した。動物園側の発表によると、昨日は元気だったのにも関わらず、今朝死亡が確認されたとのことである。
それを受け、同日14:30に緊急会見が開かれた。園長は涙ぐみ、また赤ちゃんパンダの飼育について厳しい意見や葬儀の有無を問う質問が飛んだ。この会見を見たネットユーザーからは「まるで謝罪会見のようだ」「なぜ動物園を責めるのか」など疑問視する声が寄せられている。
7月11日14:30より行われた会見で、赤ちゃんパンダの死因については、母乳を喉につまらせたことによる肺炎であると発表された。
パンダは繁殖が大変難しい動物だ。初産の場合、生後1週間で6~7割が死ぬと言われている。しかし、赤ちゃんは昨日は体重も1グラム増え元気だっただけに、この突然の死に園にも衝撃が走ったそうだ。
園長らも憔悴しきった表情だ。会見では動物園側に対し「上野動物園はパンダ飼育の経験があったのではないのか」「事故ではなく過失という可能性はないのか」など半ば動物園側を責めるような声さえ飛んだ。
会見を見たネットユーザーは
「人間並みの扱いだな」
「騒ぎすぎ……」
「そんな動物園を責めなくてもいいだろう」
「ほかに報道することがあるのでは?」
「誰が開かせた会見?」
「動物園は文書で発表で十分だったと思う」
「これは平和ボケではない。異常だ」
「謝罪会見みたい」
「園長が可哀相」
「もうやめたげて」
となどとコメント。大々的に報じていることに疑問を投げかける意見が目立った。
確かに、動物の赤ちゃんが死んでしまうのはとても悲しいことだ。しかし、騒ぎ立てすぎている感があるのは否めない。ネットユーザーが感じた違和感は、国内にはパンダ報道の裏で様々な問題が山積していること、そして「パンダ外交」という言葉があるように、中国がパンダを外交の道具に使うということにも起因していると思われる。
なお、中国のパンダ飼育の専門家は上野動物園に「(パンダの赤ちゃんが死ぬのは)中国でもよくあることだ」と伝えたそうだ。園は来年の繁殖期に、チャンスがあればチャレンジしたい、今回の経験を生かしたいとしている。