中国上海のオタクビルを歩いていると、メイドコスプレの女の子を発見。ついていってみるとメイドカフェにたどり着いた。これは入るしかない! 聞けばメイドさんたちは皆学生さんだという。女子大生? もしかして女子高生がいたりして! 結構可愛いではないか!
早速席に座り、注文、ワクワクしながら待っていたところ、店の外からパンチパーマがまぶしい鋭い眼光のおばちゃんが登場。その手のなかにあったのはなんと先ほど記者(私)が注文したものだったのである。
行ったのは上海の浦東新区のオタクビルにある「Maid Jump 萌果醤」というメイドカフェだ。店に入るとメイドたちが「オカエリナサイマセー、ゴシュジンサマー」と非常に棒読みなセリフでお出迎え。
むむむッ! つたない日本語にまた萌える! 日本のメイドと比べてちょーっと愛想がないが、一周回ってなんだかキュートに思えてくる。またメニューも「遥かなる時空の中で」「ハチミツとクローバー」や「ときめきメモリアル」など人気アニメや漫画の名前がついていて、メイドカフェとしてのコダワリが随所に感じられた。
記者(私)は、生フルーツたっぷりの紅茶「フルーツバスケット」を注文。ワクワクしながら待っていたのだが……メイドは一向に動く気配はない。空いている席に座ってケータイをいじりはじめた。「えっと、私のフルバは?」と思っていると……。
「ほらよ!」と外からおばちゃんが入ってきた。しかもその手のなかにあるのは記者が注文したものではないか!? おばちゃんはズカズカと店内のカウンターまでお茶セットを持ってきてそこでメイドにバトンタッチ。一応席まではメイドが運んできたが、一部始終は丸見えである。そしておばちゃんは外にある厨房に消えていった。その後、おばちゃんは何度も客の注文したものを運びにやってきた。
なんということ! 記者のフルーツバスケットも、別のテーブルの男性が頼んでいたパフェも! ご飯がハート型に盛られたカレーライスも。全てッ。白Tシャツにショッキングピンクのジャージの不機嫌なおばちゃんが作っていたというのだろうか!?
衛生面や何らかの事情で調理はメイドさんができないかもしれない。そこは我々も大人だ。目をつぶるとしよう。しかし、もう少し夢を見たかった。可愛い女の子が手作りの可愛いメニューを持ってきてくれるという夢が見たかったのである。
おばちゃんが持ってきた「フルーツバスケット」は原作のイメージに合ったさわやかで甘酸っぱい美味しい紅茶だった。しかしなぜだろう、ちょっと苦くて切ない味だった。
Photo&illustration:Rocketnews24.
▼メイドカフェで注文したらまさかのおばちゃん降臨
▼おばちゃんが持ってきた「フルーツバスケット」、うまかったがなんだか切ない味がした
▼ちなみに火や包丁を使わないものはこちらでメイドが作ってくれる
▼店も可愛らしい
▼メイドも可愛い
▼漫画も読める
▼しかし、メニューはほぼおばちゃんが持ってくる