au(KDDI)はHTCの新スマートフォン「HTC J ISW13HT」の発売を開始した。この端末は「ワンセグ」や「赤外線通信」、「おさいふケータイ」にも対応しており、従来のモデルの「HTC EVO3D ISW12HT」と比べると、より日本の市場向きな仕様になっている。

実はこれらの機能が使えなかったためか、HTC EVO3Dはあまり普及したとはいえない。しかし、この端末は3D動画・画像の撮影や閲覧に大変適している新モデルが販売された今だからこそ、カメラとして手に入れた方が良いかもしれない。その理由についてお伝えしよう。

・価格が安い
先にも挙げたように、新端末のHTC J は日本の市場向けの機能が備えられている。しかしHTC EVO3Dはこれらの機能が備わっていなかった。グローバルモデルが日本用にローカライズされたために、非対応となってしまったようだ。そのためか、正直あまり普及したモデルとはいえない。

その結果、現在中古もしくは新古品が格安で手にはいる。携帯端末の中古品を扱うサイトを見ると、最安値で7000~1万円程度。店舗を構える中古品店でも1万2000円程度で販売されているのだ。記者(私)は東京・新宿のとあるお店で1万1800円で購入した。新品の3Dカメラを購入することを考えると激安といって良いだろう。

・撮った画像をすぐにネットにアップロード
通話はauのショップで「+WiMAX」(モバイルWiMAX)の契約をしなければできないのだが、データ通信はWi-Fiで可能だ。無線接続できる環境であれば、撮った画像をいつでもメール送信したり、ソーシャルに投稿したり、またクラウドサービスに保存できる。3Dカメラで即座にネットにアップできる機器は今のところ存在しない(アドホック接続機能をもったSDカードを使えば別だが)。

・3Dで撮ってすぐに見られる
これらを踏まえたうえで、撮ってすぐに見られるのが最大の魅力。「ニンテンドー3DS」でも撮ってすぐに見ることは可能だが、3DSは有効画素数30万(0.3メガピクセル)に対して、HTC EVO3Dは500万画素(3D:200万画素、5メガピクセル)。3DSよりもきれいに撮れるのはいうまでもない。もちろん、もっときれいに撮影できるカメラも存在するのだが、スマホならではの手軽さも魅力のひとつではないだろうか。

コンパクトデジカメをかばんにいつも入れているという人もいるかもしれない。同じくらいの大きさで3Dも楽しめたら、うれしくないだろうか。中古や新古品をうまく探せば、コンパクトデジカメよりも安く手に入るか可能性もある。スマホとカメラの間くらいの位置づけで、HTC EVO3Dを扱ってみてはいかがだろうか。

ちなみに今回HTC EVO3Dで撮影した、アリスプロジェクトのアイドルグループ『OZ(オズ)』の神谷えりなちゃん(巨乳ちゃん)と、いくつかのフードの立体視画像を用意したので、見たい人は(http://goo.gl/Rt9cO)からダウンロードしてみてほしい。

モデル:神谷えりな / OZ
Photo:Rocketnews24

※この記事は立体視画像(3D画像)に対応しています。3D対応のテレビやパソコン、ニンテンドー3DSなどをお持ちの読者は、画像データをダウンロードして立体視画像をご覧いただけます。立体視画像のデータは( http://goo.gl/Rt9cO )からダウンロード可能です。

▼ HTC EVO3Dで撮影した動画をYoutubeにアップ。(※ PCのみ埋め込みプレイヤー下の「3D」をクリックすると、2Dとの切り替えができる)

▼ こちらが本体裏面の3Dカメラ

▼ 2Dとの切り替えは、上部のスイッチで行う

▼ 撮ったらその場で確認、ネット上にアップ可能(ネット接続環境下のみ)

▼ 撮影した画像を分解。こちらが左側のカメラの画像(別途ソフトを使用)

▼ こちらが右側のカメラの画像

▼ 左右に分解した画像を、合わせると以下のようになる。端末で見ると立体視可能

▼ アナグリフ形式(赤青)に変換

▼ こちらはおまけのGIFアニメーション