現実のニュースを風刺や皮肉を交えて伝える、パロディニュースサイト『虚構新聞』の記事を、真に受けてしまうネットユーザーが続出している。同サイトが2012年5月14日に公開した「橋下市長、市内の小中学生にツイッターを義務化」という記事を、本当のことだと信じてしまったTwitterユーザーが、これを拡散してしまい、事実と誤認する人が増え続けている。

虚構新聞は秀逸なパロディニュースを届けるサイトとして、2004年から運営を開始している。掲載される記事が大変優れており、過去にも事実と勘違いしてしまう相次いでいる。今回の「ツイッター義務化」についても、サイトの主旨や記事の詳細を確認せずに、リツイートする人が多数いたようだ。以下は真に受けたネットユーザーの反応である。

「目玉が飛び出る話だなぁ。義務化もだけど市長のフォローも義務とか」
「小中学生にツイッターを義務化の意義」
「えっ?」
「何でツイートするんだろスマホ? 携帯? PC? 3DSとか?」
「何でも義務、強制をさせたがる、この人のメンタリティは呆れ返るばかり」
「これって本当ですか? 頭おかしいんじゃないすか」
「ついにこんな時代に」
「いやー、ツイッター義務化かあー!」
「め、めんどくさ!」
「やめとけ……」
「マジで? いいの?」
「義務化でフォロワーが増えた橋下さんのアカウントは削除されるのかな?」
「大阪ツイッター義務化はありえねーだろー。大人だって嘘かほんとか判断むずかしいのに小学生にそんなリスク負わせてどうする」
「やめとけ」

ちなみに同サイトには、次のように「お願い」を公開している。

「記事の真偽を判断しないコピペ対策として、見出し・記事中に「これは嘘ニュースです」という隠し文字(背景と同色にした文字)を入れています」(虚構新聞より引用)

実際に記事のタイトルを反転(タイトルをドラッグして青くする)と、「これは嘘ニュースです」と表示される。これを踏まえて、同サイトの記事を読んだ方が良いだろう。

参照元:虚構新聞