PCでお絵描きする人なら必須のアイテム、それがペンタブレットである。多少の慣れは必要だが、慣れれば紙にペンで描く感覚でパソコン上に描写できる。そんなペンタブレットのペンの先は、普通の芯に、スプリング入りの芯、フェルト芯に……と、実は様々な種類があり、交換することが可能だ。

そして本日、ツイッター上に「ペンタブのペン先をパスタで作ると削りやすくて描きやすい」という情報が流れ、当編集部のお絵描き大好き記者たちも「なぬ!」と即反応。速攻でパスタを数種類買ってきて、描き味を比べてみた!

……のだが、結論から書こう。いろいろ実験する途中で、ペンに入れたパスタが中折れし、取り出せなくなったのである。さらに、取り出そうとブンブン振り回したり、トントンと机に打ち付けたり、最終的には分解して取り出した結果、ペンそのものが壊れてしまったのである!
 
取り出せなくなったのには理由がある。
 
用意したのは「ママー(1.6mm)」、「オーマイ(1.7mm)」、「Barilla(1.7mm)」、「OPERA PRIMA(1.6mm)」、「ディチェコ(1.6mm)」の5種類。いずれもスーパーなどで一般的に売られている太さのものだ。それぞれペン先の長さにカットして、ペンの中に入れてみた。すると……

ゆるいのである。スポスポと抜け落ちててしまうのである。1.6mmはもちろん、1.7mmでもスポスポだ。ということで、抜けない程度に少しだけセロテープを巻いてみた。そこはかとなくホールド、実にイイ感じである……と思った次の瞬間!

ポキっと折れたのである。先端が折れたのである。取り出せないレベルのギリギリさで、折れたのである。何もしなければスポッと取り出せたとは思うが、余計なことにセロテープで太くしていたため、完全に取り出せなくなってしまったのである。

ブンブン振っても出てこない。机にトントンと叩きつけても出てこない。このままペンを鍋で煮て、中身のパスタをフニャらかしてから取り出そうと思うくらいに出てこないのである。最終的には分解して、詰まったパスタを取り出したが、かなり無茶なことをしたからだろうか、元に戻してもペンはタブレットに反応せず。つまり完全にブッ壊れてしまったのだ。

自己責任ということは分かっていたが、まさかこんな結果になるとは……実に最悪である。もし、それでもこの「ペンタブのペン先パスタ」を試したいという勇者ががいるならば、いくつか覚えておいてほしいことがある。それは、「パスタは1.8mm以上」ということと、「いつでも取り出せるようにしておけ」ということ。セロテープで太くしたり、抜けなくなるようなことはしないほうが良いだろう。

あまりオススメはできないが、いちおう健闘を祈る。ただし絶対に自己責任だ。というか、標準のペン先がきっとイイ。いろいろ種類も出ているし。ちなみにワコムのペンタブ「intuos4」の標準ペンは定価6300円である。たとえ安く売っていても5000円以上は確実だ。それでもパスタを入れる覚悟があるならば、私(記者)は決して止めはしない。

写真:ロケットニュース24

▼気合いを入れて用意した!

▼カットして先端削る。ユルユルなのでセロテープで太くした……が、これがまずかった!

▼お、おっ……折れたーーーーっ!

▼ほじくったりもした。パスタの粉が出てきた。

▼分解してパスタは取り出したが、すでにこの時、全壊していた。

▼かんぜんに、こわれた。