非政府組織・国境なき記者団(RSF)により毎年行われている「世界報道の自由ランキング」だが、先日その最新版が発表された。

昨年はアラブの春に始まる民主化運動がありランキングにも大きな変化があったそうだ。そのなかで、日本の順位は昨年までの11位から22位に大幅ダウンしていたことがわかった。

2011年版「報道の自由ランキング」は世界179の国と地域を対象に行われた。その発表では、日本は例年11位前後だったところ2011年版では順位を22位に転落していた。

同協会の報告によると、その原因は「東日本大震災による津波や福島の原発事故の報道により日本の報道には過度な規制が存在すること、また報道の多様性にも限りがあることが露呈した」とのことである。

なお、近辺の国・地域を見ると、韓国44位、台湾45位、香港54位、中国174位、北朝鮮178位だ。中国では民主化運動「中国ジャスミン革命」やチベット人・ウイグル人への弾圧、香港ではジャーナリストの逮捕などが影響し東アジアは台湾以外は全て報道の自由度が下がる結果となったそうだ。 

この結果については納得できる人も疑問に思う人もいるかもしれない。だが、外から客観的に見るとこのように見えるという一つの結果である。同時に我々の情報リテラシーが問われているのではないだろうか。
 
なお、トップ10は以下の国である。
 
1.フィンランド
1.ノルウェー
3.エストニア
3.オランダ
5.オーストラリア
5.アイスランド
5.ルクセンブルグ
8.スイス
9.カーボベルデ
10.カナダ
10. デンマーク

参照元:国境なき記者団(英語)