中国の、いや世界の建築に革命が起きた!
中国の建設会社がわずか15日間、時間にしてたった360時間で30階建てのホテルの建設に成功したそうだ。
しかも特筆すべきはスピードだけではない。このビルはマグニチュード9.0クラスの地震にも耐えうる構造であり、なおかつ、一人の怪我人も出さずに建てられたというのだ。その建築中の動画が話題となっている。
この超革命的ビル「アークホテル(Ark Hotel / 方舟酒店)」が建てられたのは、中国湖南省長沙市の観光地・洞庭湖(どうていこ)だ。同ホテルは30階建て・建築面積1万7000平米にもなる巨大ホテルである。
スピードの秘密は建材にある。建材はあらかじめ組み立てられており、現場ではそれをちょうどレゴブロックやダイヤブロックのように組み立てていくだけだ。巨大ビルがサクサクと組みあがっていく動画は、見ていて一瞬感心してしまうが、よく見ると貫通した柱などは一本もなく一抹の不安を感じさせる造りである。
しかし、中国の国家地震研究所のテストによるとこの構造の建物はマグニチュード9.0クラスの地震にも耐えうる構造、従来の建築物の5倍以上の耐震強度を持つとのこと。動画には耐震実験の様子も収められている。
また、施工担当の「Broad Group(遠大集団)」は、建築スピードのほかにもこの構造の建物は遮熱構造による5倍の省エネ効果、空気ろ過システムにより建物の中の空気は外気より20倍もキレイ、そして工事中のゴミもほとんど出ないと人にも環境にも優しい建物であるとアピール。「世界の建築の奇跡」とまで称している。
だが、現地では
「信じられない」
「また手抜き工事なんじゃないのか」
「建築スピードを競う理由がわからない」
「ある意味チャイナミラクル」
「実際、クオリティはどうなの?」
と懐疑的なコメントが多い。
だが、そんな心配をよそにBroad Groupでは次は150階建てのビルの建築を計画しているそうだ。同社のアピールポイントが全て本当ならまさしくミラクルではあるが……すぐ倒壊してしまうようなチャイナクオリティでないことを願うばかりである。
参照元:Youtube differentenergy 、文匯報(中国語)