満員電車は辛い。毎日ぎゅうぎゅうすし詰め状態の電車で通勤・通学をされている方も多いのではないだろうか。
だが世界には更にヤバい満員電車があるのをご存知だろうか。人口13億人を抱える隣国・中国の満員列車はハンパない。床に天井に隙間さえあれば人がなだれ込む、「すし詰め」なんて可愛いレベルを通り越して完全に地獄である。
中国で地獄のような満員列車が発生するのは、やはり大型連休時の帰省ラッシュであろう。中国人は家族の団らんをとても大切にする。雨が降ろうが槍が降ろうが、どんなことをしてでも人民は一斉に帰省する。まさに「人民大移動」である。
また、中国の国土はめちゃめちゃデカい。列車の走行速度がどんなに上がっても、帰省に寝台列車で1~2日かかるなんてザラである。
長い時間過ごさねばならない車内。座席に座れなかった者は車両の連結部、座席の上、下の隙間……下車するまでに過ごす自分のスペースの確保に必死だ。中にはトイレや洗面台、洗面台の下のくぼみで夜を明かす猛者(もさ)までいる。
一瞬でも気を抜こうものなら、場所だけでなく荷物も奪われる危険性もある。生きるか死ぬか、いかに空間を制するかが生死の分け目だ。
なお、このような「人民大移動」が起きやすいのは、1~2月の中国旧正月、5月の春のゴールデンウィーク、秋の建国記念日の大型連休である。地獄体験をしたくなければ時期を外すか、飛行機など別の交通手段を選択した方がいいだろう。
ちなみに、記者も以前、春のゴールデンウィークに地獄列車に乗ったことがある。車内は人だらけ。場所の奪いあい、食べ物のにおい、そして床にブチまけられたゴミで、完全に地獄と化していた。
仕方がないので、その辺にしゃがみこんでいたが、途中知らない中国人のオッサンが席に半分座らせてくれた。オッサンが天使に見えた。その後、下車するまで記者はオッサンとタッグを組むことになる。地獄列車で生き残るためには、仲間を見つけることも大切である。
参照元:Session Magazine(英語)
▼混みすぎ! 通路も人でいっぱい
▼ぎゅうぎゅう
▼そこ、トイレですよね?
▼どう見ても洗面台
▼もはや雑技レベル
▼座席の下、空間を制したァァァ!!
▼お子様連れは本当に大変だ