大阪の有名な建物と言えば、通天閣、かに道楽にグリコの看板だ。これらは外国人にも人気の観光スポットだが、海外メディアがさらにディープな大阪面白建築物を紹介している。なんと高速道路がビルの中を走っているというのだ。

高速道路がビルを貫通しているのは大阪市福島区の「TKPゲートタワービル」、通っているのは阪神高速道路11号池田線だ。ゲートタワービルと阪神高速道路は事業上は全く関係のない別会社である。

1983年、この土地の所有者がビルを建設しようとしていたそうだ。だが、ほぼ同時期に同じ場所に高速道路の建設計画も浮上したらしい。こういった場合、普通はどちらかもしくは互いに譲歩するものである。

だが、両者一歩も譲らなかった。交渉は長引き、その期間5年間。交渉の末にビルは元の建築予定地に建設、そしてそのド真ん中を高速道路が走るというところで決着した。ビルの中を道路が通ってしまうなんて前代未聞である。

なお、形態としては阪神高速が同ビルにテナントとして入居しているらしい。エントランスの案内図にも5~7階部分は「阪神高速」と書かれている。

エレベータは地下2階、地上16階建て。現在は貸会議室として営業している。ちなみに、高速道路部分はビルとはつながっていないので、ビルの入り口からの侵入は不可能。互いが完全に独立しているためビルを取り壊しても道路には影響はない。また、ビルには防音措置がほどこされており、ビルの利用者には騒音などの影響はないそうだ。

ちなみに大阪歴30年の生粋の大阪人に聞いたところ「知ってる知ってる、海外で紹介とかめっちゃウケるわ。 なんかわからへんけど、おもろいし目立っててええんとちゃう?」とのことである。確かに、高速道路がつきささった外観はビル群の中で非常に目立つ。案内の際はとても便利だろう。

参照元:看中国(中国語)
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▼下からの様子、確かに高速道路がつきささってまっせ

▼今からビルに突入や!








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