未曾有の被害を出した3月11日の東日本大震災。あの日以来、ネット上には様々な津波の動画がアップされているが、今なお新たな動画がアップされ続けている。
今回紹介するのは、本日9月12日にアップされた3.11の津波動画、その名も「3月11日 津波 (640)」である。
動画の説明によると、3月11日の震災当日に撮影されたものであるという。投稿者は「逃げることで精一杯で、ほんの少しの映像しか残っていません。」と記している。
その言葉の通り、動画の内容は緊迫感に満ちたものとなっている。玄関のガラスドア、そしてリビングの大窓から見えるのは、どんどん水位が上昇する津波後の街並み。
「うわ~~~、やばいやばいやばいやばい、水入ってきた!」と叫ぶ撮影者に対し、奥様らしき女性は背中に赤子を背負いながら「どうしよう、上に逃げなきゃ……屋根の上」と返す。
しかし「屋根の上って言ったって、今さら外には出れないよ!」と撮影者。その言葉通り、家の中はすでに水浸し。玄関のガラスドアからは、まるで水槽のように、みるみる上昇する水位がハッキリと見て取れる。
「どうしたらいい? ねえ、どうしたらいい?」、「車がぁ……車がぁ……」。
動画を見ていても、どうしたらいいのか分からない、絶望的な状況である。
そして動画には、数分後のようすが映しだされている。おそらく屋根の上から撮影した映像であり、津波によって流された自動車と、鳴り響くサイレン。ちらつく雪と、トラックの上に呆然と立ち尽くす人……想像を絶する光景がそこにはあった。
この動画がアップされているということは、撮影者はご無事だったのだと思われる。3.11に起きた津波の恐ろしさをあらためて感じる、大変貴重な映像である。
参照元:Youtube zzztaka1