湿気もなく、さわやかな風が吹くようになった9月の日本。暑すぎず寒すぎずで、「好きな季節は秋!」と答える人も少なくはない。だがしかし。夏の終わりをさびしく思い、秋の到来を断固として認めたくない人たちも数多く存在する。そう、「夏好き」の人たちだ。

季節は秋だが、まだかろうじて「夏」はある。ということで今回は、いつまでも夏気分でいたい人におくる「夏を感じる9の方法」をご紹介したい。
 
その1:蚊取り線香をたく
海の香り、生暖かい風の香り、ココナッツの香りなど、「夏」を感じるニオイは様々だが、もっとも日本らしい夏の香りといえば「蚊取り線香」のニオイである。

ノスタルジックな気持ちになるうえ、なにより心が落ち着く。さらに蚊まで撃退してくれるときた。是非ともお香がわりに、一年を通して使って欲しいアイテムである。
 
その2:かき氷を作る
アイスもソフトクリームも夏には欠かせない食べ物だが、夏と言えばかき氷だ。特に、家庭用の「かき氷マシン」で作る、自分だけのかき氷の美味さと優越感は格別である。

コストも安いし、なにより簡単。お店からかき氷のメニューが消えたとしても、自分で作れば一年中夏気分だ。今のうちに、秋冬春を乗り越えるための「かき氷シロップ」を確保しておくことをオススメしたい。

なお、もしまだ「かき氷マシン」を持っていないのだとしたら、絶対に「電動」のタイプを購入することをオススメする。手動タイプと価格がそんなに変わらないうえ、いざ作ろうとしたときの労力と気軽さがケタ違いなのだ。
 
その3:太陽を浴びる
風はひんやり冷たいが、太陽からの光に当たればポッカポカ。焦げるような夏の太陽光に比べればパワー不足なのは否めないが、当たると当たらないのでは夏気分が全然違う。

もし外に出て日向があれば、迷わず日光にあたるように心がけて欲しい。そして精神を集中させ、うっすらと残る「夏」を感じて欲しい。
 
その4:セミの声を聞き逃さない
夏と言えばセミの声。夏好きの人たちは、梅雨明けしばらく経ってから鳴き始めるセミの「第一声」を聞き逃さない。セミが鳴いたその瞬間から、夏好きの人の中では「夏本番!」が始まるのである。

9月7日現在の東京では、まだかろうじてセミの声がしている。季節は秋だが、セミが鳴いていればまだ夏なのだ。絶対に聞き逃してはならない。セミありがとう!
 
その5:汗をかく
夏といえば汗。エアコンを入れて冷房ガンガンの部屋でヒンヤリする……それもひとつの「夏」であるが、「汗をかいてこその夏」と思う人も多いだろう。

普段歩いているなら、そこを走る。短パンな気温だけど、そこをあえて長ズボンのGパンなどにする。あえて汗をかく状態を作り、「やっぱまだアチィわ! さすが夏だわ!」とつぶやけば良い。
 
その6:ギリギリまでプールに行く
夏といいえばプール。その逆もしかり。夏を感じるにはプールに入るのが手っ取り早い。たとえ気温が低くても、水着を着て屋外のプールに入る……その瞬間は「夏」である。

夏休みは終わったが、一般的な屋外プールは9月中旬ごろまで営業していることが多い。最後の最後までプールを活用すれば、最後の最後まで「夏」を感じることができる。
 
その7:何かにつけて「あちぃ」と言う
もう暑くはない。だが、「あちぃ……」だとか「あっつ!」だとかを険しい顔でつぶやいてみよう。その瞬間、あなたの脳裏に浮かぶのは、最も暑いと感じた、今年の夏の、とある一日だ。

夏好きの人のなかには、寒くなったとたんにテンションが下がる人も実は多い。いわゆる「秋やられ」の状態だ。そうならないためにも、まずは気持ちから常夏でいることが大切なのである。
 
その8:秋を入れない
食欲の秋という言葉もあるように、秋はメシがうまい。それは認める。だがしかし、容易に「秋」を許したその瞬間、今年の「夏」は終わる。夏状態を維持するには、秋を入れてはならないのだ。

まず、秋の風を部屋に入れてはならない。窓は閉めよう。サンマがうまいと感じても、「うまいサンマだなぁ」と思う程度にしておく。秋と関連付けることは禁物である。
 
その9:秋も冬もガン無視。意識を「来年の夏」にもっていく
この先、どんどん寒くなる。驚くべきことに、あと115日経てば2012年の正月がやってくる。ナベが美味くて、こたつが恋しくて、ふとんから出られない寒い寒い季節が必ずやってくるのである。

だが、上級レベルの夏好きの意識は「来年の夏」に向けられている。秋も冬も春もガン無視し、来年の夏に焦点を合わせているのである。

来年の夏はどこに行こう。かき氷機を新調しておこうか。キャンプはどこにしようかな。よし、来年の夏に向けて筋トレでもしておくか! ……と、夏のことばかり考えていれば、気持ちの面では常夏である。

Photo:RocketNews24.