「オタクの聖地」として知られているのが東京・秋葉原だ。近年はメディアでも多く取り上げられ、一昔前から比べると、随分明るい雰囲気の街になった。その双璧ともいえる街が、同じく東京に存在する。それは中野区だ。この街はアニメ制作会社や大学・専門学校が多く、サブカルチャー産業育成の場としての役割を担っている。
特に商業ビル「中野ブロードウェイセンター」には、漫画・アニメ・フィギュア・二次制作関連のショップが多く、これらに関連した商品や情報を求める人でにぎわっている。ここの地下に超ビッグサイズのソフトクリームを提供してくれるお店があるのだ。なんと8段巻き(約20センチ)のソフトクリームが390円の激安価格で販売されている。
このお店「デイリーチコ」は、同ビルの地下1階にある。カウンターのみの店舗で、席やテーブルはない。店の周りには、好みのソフトクリームを買い求め、立ったまま食べる人たちの姿が見受けられる。
ここの売りはなんと言っても、特大サイズのソフトだ。8種類のフレーバー(バニラ・チョコレート・ストロベリー・モカ・マスクメロン・バナナ・ペパーミント・パインカルピス)のすべてを巻き上げた、長さ20センチのビッグサイズ。それが390円で楽しめてしまうのである。
ほかではみることのできない規格外の大きさなのだが、どうやって巻き上げているのだろうか。制作過程に注目してみた。
まず店員さんは、ソフトマシンのノズルに残ったクリームを、捨てる作業から始めた。おそらく、残ったまま特大サイズを巻くと、空気が入ってしまうためだろう。この作業を一通り終わると、いよいよ巻き上げ作業開始。店員さんは慣れた手つきで、カウンターのなかで行ったり来たりしながら次々とソフトを巻き上げていく。
どうやら、それぞれの素材の硬さを考慮して、クリームを積み重ねているようだ。一つずつフレーバーが加わるごとに、どんどん高さを増して行く。そして、「特大で~す」とカウンター越しに、特大ソフトが登場。デカイな~と、関心していると「横にしないでくださいね~、倒れちゃいますから~」と言って手渡された。
たしかに、油断すると絶対に倒れてしまう。しかも急いで食べないと、ダラダラと溶け出してしまいそうだ。クリームはいずれも良く冷えていて、味もしっかりとしている。想像よりも溶け出すのが遅く、なんとかダラダラにならずに済んだ。
見た目も食べ応えも十分の特大ソフトクリーム。おまけに価格も手ごろで言うことなしなのだが、一つだけ難点がある。それは、味が混ざってしまうことだ。8種もの味を一度にペロペロと食べることになるので、途中で味がわかりにくくなってしまう。それさえ気にしなければ、十分に満足いくソフトクリームである。
ちなみに小サイズでも3種類、中サイズでも4種類の味が楽しめるので、是非チャレンジしてみて頂きたい。
(写真=Rocketnews24)
■ 店舗情報 デイリーチコ
住所: 東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ B1F
電話番号: 03-3386-4461
営業時間: 10:00~20:00
定休日: 無休
▼ これが特大サイズのソフトクリーム
▼ 8種のフレーバーすべてがコーンにのることに
▼ 価格は390円、安い!