ここは新宿御苑にほど近い、比較的静かなオフィス街。新宿駅や歌舞伎町のような賑やかなエリアと異なり、マンションやアパート、そしてオフィスビルに囲まれた場所である。ビジネスマンたちが息抜きに訪れる公園のすぐそばに、つけ麺のお店「小麦と肉 桃の木」がある。
記者(私)はこの日、たまたまこの近くを通りかかったのだが、お店の外に張り出されたPOP広告を見て、立ち止まってしまった。というのも、「つけ麺ブルガリア」と書いてある。その説明によると、つけ麺にヨーグルトを使ったと記されているではないか。大変興味をそそられ、ちょうど昼時でもあったので、実際に食べてみることにしたのである。
店内に入ると、ピンクのポロシャツを着た2人の女性店員さんが、元気良く「いらっしゃい!」と出迎えてくれた。お店の大将は、外しているのかと思いきや、1人の名札に店長と書かれている。どうやら、ここは女性店員で切り盛りしているらしい。
券売機で迷わずブルガリアのボタンを押し、カウンターについて出て来るのを待つ。やはり他の男性スタッフはいないようで、2人は手際よく調理していた。待つこと約10分、待望のヨーグルトつけ麺登場。
まずはつけ汁が出て来た。パッと見たところ、ヨーグルトという割りには、白くない。むしろ第一印象としてはトム・ヤム・クンのようにさえ見える。次いで出された麺もこれまた通常のものと、あまり変わるところがない。たしか、つけ汁に入っている豚肉は、ヨーグルトで煮込んだとのこと。また麺にもヨーグルトが練り込まれていたはずだ。しかし見た目にはその様子が分からない。
早速、麺をつけてズルズルとすすってみると、「お! うまい!」、ヨーグルトは激しく主張する訳ではなく、影の立役者のような役割を果たし、深いコクと旨み、そして程良い酸味を与えているのだ。店外のPOPには「ピリ辛」との説明があったのだが、思っていたよりも辛くない。むしろマイルドな口当たりで食べ易く、後を追うようなにんにくのパンチも絶妙だ。
暑さで食が進まないという人は、是非とも挑戦して頂きたい。ただし、1日限定15食とのことなので、品切れにはご注意を。
写真=ロケットニュース24
■ 店舗情報 小麦と肉 桃の木
・ 住所 東京都新宿区新宿1-32-4
・ 電話番号 03-3341-0366
・ 営業時間 11:00~ 120食売り切れまで
・ 定休日 日曜日、第3月曜日(祝日の場合は第1月曜日)
・ 最寄り駅 東京メトロ丸の内線 新宿御苑駅
▼ これが、つけ麺ブルガリア
▼ 麺にはヨーグルトが練り込まれている
▼ ヨーグルトで煮込んだ豚肉も柔らか
▼ 元気の良いお2人、素敵な笑顔だ
▼ 1日限定15食、是非一度お試しあれ