今まで車の走りを邪魔しているとされてきた向かい風。しかし近い将来、ある車の登場によって、この向かい風が車の走りを手助けしてくれる強い味方になるかもしれない。
その車とはデザイナーのギョン・ス・ナさんが、ソウルの都市汚染を解決するために提案した「Aiolos」という車で、その驚くべき機能・デザインから世界の注目を集めている。
ギリシャ神話の風の神にその名が由来するAiolosは、左右に内蔵されたプロペラが走る際に風を受けて回転し、発電する仕組みになっている。つまり速く走れば走るほどプロペラが回り、より多くの電気を発電できるというわけだ。そしてこの発電システムによって、多くの電気が発電できれば、生活用電気として家で使用することさえできる。
また、全システムがデジタル信号をもとに作動するAiolosには、車体の角度によって左右の車輪の動きが変化する機能や、後方や様々な角度の外界をフロントパネルに映し出す複数のカメラが搭載されており、まさに未来の車といった感じである。
未来を楽しみにさせてくれるほどカッコよく、斬新な今回のスーパーカー。こういったワクワクさせられる未来の乗り物を見る度に、長生きしなければとついつい思ってしまう。
(文=田代大一朗)
参照元:Tuvie(英語), GoodCleanTech(英文), Yanko Design(英文)
▼デザインもカッコよすぎる!
▼こう見ると、漫画『GANTZ』に登場する一輪バイクにそっくり
▼充電した電気は家でも使える
▼車体の角度によって、左右の車輪の動きが変化する