こんにちは。二郎に週5で通うようになってから、全くモテなくなってしまった30代女性です。

前回は二郎チェリーの皆さんへ聖域(サンクチュアリ)である二郎での並び方と食券購入、着席の仕方をお教えしましたが、後編となる今回は二郎バージンの皆さんが一番心配であるだろう「コール」の仕方と食べ方をお伝えしましょう。

3.店員の姿をした神たちの「ニンニク入れますか?」に対しての返答
二郎が出来上がる前に店員から「ニンニク入れますか?」と聞かれます。普通の店なら「入れてください」などと返答しますが、二郎では違います。

通称「コール」と呼ばれるこの儀式は、問いに対し一回で野菜の増減、ニンニクの量、味付け、脂の量を店員に伝えなければなりません。

野菜を増やしたい場合=野菜マシ
野菜を減らしたい場合=野菜少な目
ニンニクを入れたい場合=ニンニク
味付けを濃くしたい場合=カラメ
脂の量を増やしたい場合=アブラ

上記の言葉(ホーリー・ワード)を続けざまに言う必要があります。野菜を増やしニンニクを入れたい場合は「野菜マシニンニク」。これでOKです。簡単でしょう?

さすがの二郎の暗黒卿たちも、ここでは神に逆らう事は出来ません。変なことをした時点でギルティを通り越し土下座ものです。

4.一心不乱にブツを流し込む
お待ちかねの二郎が到着したら、一心不乱に目の前のブツを胃の中に流し込みましょう。

ドンブリの底が見えた時、目の前にはヘブンが広がっています。「ごちそうさま!」と神の化身たちに挨拶すれば、立派に二郎バージン卒業です。

しかし二郎の暗黒卿たちは、「食べ方」にこだわるあまり二郎の本質を忘れ、闇に囚われていってしまったのです。横で彼らが様々な技法を使い、二郎を食していたとしても、決して見てはいけません。例えば以下のような行動をしていた場合、暗黒卿とみて間違いないでしょう。

男A「ウッ ウマス!やっぱり二郎はウマすぎるでござるよ!ニョホホ!」
男B「まだまだ甘いでおじゃるな~夜魔陀二等兵。しょうがないから闇の技法『天地返し』をそろそろレクチャーしてあげるんだな。」
男A「あ、ありがたきしあわせ!感謝感激雨アラレちゃんでござる!」
男B「まずはこうやって山盛りになっている野菜とスープの底まで漬かっている麺を箸で抑えるのじゃ。色即是空色即是空色即是空……。」
男A「ワクワクでござる!」
男B「ハァァァッ!!!!!天地返し(ロット・グラビティ) !!!!!!!グルリンチョッ!!」
男A「ブハァァァッ!汁がメチャメチャ飛び散ってるでござるよ!!まさに命のシャワー!!」
男B「こうすることで野菜がスープに漬かり、全て美味しく食べる事ができるのだよ夜魔陀二等兵。君も精進して天地返しを使えるようになりたまえ。」

一見美味そうに見えるかもしれませんが、ロット・グラビティはある意味禁じ手と言わざるを得ない技です。なぜなら汁が飛び散り、他のジロリアンに迷惑をかける可能性もある他、スープに余分な水分が入ってしまい、二郎本来の味を楽しむ事ができなくなってしまうからです。

真のジロリアンは黙々と並び、スマートにコール。ズルッと二郎をすすり、最後には紳士的に「ごちそうさま」と言い帰るのです。アナタも二郎という名の聖域に足を踏み入れてみませんか?

(文=二郎に週5で通うようになってから、全くモテなくなってしまった30代女性)