俗に、ふくよかな女性の胸のことを「巨乳」と言う。逆に小ぶりな胸のことを「貧乳(微乳)」と言う。説明するまでもないことなのだが、この2つの間には、「大きい」か「小さい」という隔たりがある訳だが、その間のことをなんと呼ぶのだろうか?

記者(褌)は、いまだかつて、この間の尺度について聞いたことがない。「美乳」という言葉があるのだが、これは美しいという形状を指すものであり、決して大きさのことではない。では、なんと呼ぶのが相応しいのであろうか? そのことを考えた挙句、1人では解決できないという結論に達し、当編集部のなかでも「胸にはうるさい」と自負するメンバーで、緊急ミーティングを行うこととなった。

そもそも、この2つの言葉はどこから生まれたのか。成人ビデオの事情に詳しいS氏はこう語る。

「うん、乳のサイズの分類は、AVのジャンルから来ているものだね、うん。一時巨乳がもてはやされた時期があったんだけども、その向こうを張る形で貧乳という言葉が生まれたんだなあ、うん」

なるほど、成人ビデオから発生した言葉が定着した訳だ。つまるところ、ビデオジャンルに「普通の乳」というのがなかったため、現在もそれを指す言葉が存在しないのである。

それならば、定義してしまおうということで、「胸にうるさい」メンバーとともに、呼び方について考えてみた。

【巨乳と貧乳の間の呼び方】

・ 中乳
・ 平乳
・ 凡乳
・ 元乳
・ 普乳
・ 並乳
・ 良乳
・ 人乳
・ 般乳
・ 丁乳

……など、それぞれネーミングを出し合った。結局、この日は結論がつかず、次回のミーティングへと持ち越しになった次第だ。皆さんはどうお考えだろうか? これらのなかに、相応しいと思う呼び名はあっただろうか。巨乳と貧乳の間、つまり多くの胸の大きさが当てはまるゾーンに、呼び名がないのは寂しい気がする。これを機に、呼び名について考えて頂ければ幸いである。願わくば成人ビデオ界に、新たに真ん中サイズのジャンルを加えて頂きたいものだ。

文:褌シメタロウ