日本でも幅広い年代から親しまれているアニメ『一休さん』。中国でも来年劇場版の公開が予定されているなど、人民的超人気アニメだ。上海のとあるガチャガチャコーナーで一休さんガチャガチャ数種を発見。コンプリート目指してやってみた。

ガチャガチャコーナーには各種アニメのガチャガチャがそろっている。価格は1回10元と15元(約130円・約200円)。現地の物価を考えると、少し高い。なお、中国の硬貨の最高額は1元なので、プリペイドカード式となっている。一休さんシリーズは「首振り一休さん」、「スイング一休さん」、「一休さんミニシアター」の3種類。とりあえず「首振り一休さん」にチャレンジだ。

「首ふり一休さん」は全高5センチ程のフィギュア。首の部分にバネがついていて、つつくと首がゆらゆら揺れる。張り子みたいなものだ。こちらは一休さん2種、新右衛門さん、和尚さんの全4種。売店でカードを購入、さぁ回すぞと気合を入れたところで、あっという間に子どもに囲まれてしまった。一休さん人気の高さを肌で感じる一場面である。

一休さん2種、和尚さんの計3種までは順調。……が一向に新右衛門さんが出てこない。挙句の果てには、関係ないキャラクターが出てくる始末。日本のガチャガチャでは見られない展開である。

無情に増え続けるカプセルにギャラリーも新右衛門さんが出ていないことに気づき始める。無言の圧力を背にそれでも回し続ける現地取材班。

カード残額、残り30元となったところで、ついに新右衛門、新右衛門と連続新右衛門を達成! ワっと沸き上がるギャラリー、胸を撫で下ろす取材班、使ったお金は約5000円。4種類そろったところで、両手いっぱいの一休さんファミリーと共にガチャガチャコーナーを後にした。

帰国後、「首ふり一休さん」を改めてよく見てみると実によくできている。キャラクターの表情や服のしわの再現も細かいだけでなく、複数のパーツから成っており実に立体的。すばらしい完成度だ!

そこで、一休さんをガチャガチャや食玩を扱った店に鑑定を依頼してみたところ「見たことがないので値がつけられない。ネットオークションにかけて市場の反応を見てみては?」との回答をいただいた。もしかしたらプレミアがつくかも……しれない。

(取材・文・写真=MoG381)

▼「首ふり一休さん」全4種、左から一休さん2種、和尚さん、新右衛門さんだ

▼やっと出てきた新右衛門さん「一休さ~ん!  一大事でござる~! 」

▼細部までこだわった作り。アゴも割れているぞ


▼コチラは「一休さんミニシアター」うすぼんやりと浮かび上がる一休さん