世の中のほとんどのものが、右利きの人用に作られていることをご存知だろうか? たとえば『ドアノブ』。右側にひねるものがほとんどで、左利きでは回しにくい。そして、意外なところでは計算式。計算式は通常右に向かって演算式が書かれている。左利きの人は、自分の手が式の上に乗ってしまうので、計算しにくいのだ。

そんな利き手による不便を広く知ってもらおうと、ユニークなデザイン展が開催されている。「年齢・性別・利き手などの身体的特徴に関係なく、誰にでも使いやすい道具を生み出そう」というコンセプトで、新たな生活雑貨のデザインを提案しているのだ。

『DESIGN for LEFTY』展と題された、このイベントは7月1日~14日の日程で、東京都世田谷区の世田谷文化生活情報センター生活工房で開催されている。会場では左利きグッズ展示のほか、左利きのための文章講座や料理教室などが催されているという。

イベントに協力している左利きグッズ販売会社、『菊屋浦上商事』の浦上社長にイベントの見所を伺った。

「会場では多数のグッズを展示・販売しています。え! こんなものまで左利き用があるの? と思うものをご用意致しました。ご覧頂きたいと思います。また、ワークショップにも参加することをオススメします。特に利き手診断テストのコーナーを体験して頂きたいですね。いろいろな動作を試して、その人の利き手を診断します。ご自分では右利きと思っていた人も、隠れ左利きだった! なんてこともあるかも知れませんよ。是非ご来場ください!」(浦上社長 談)。

左利きグッズも面白そうなのだが、利き手診断もなかなか興味深い。ちなみに菊屋浦上商事は、日本で唯一、左利きグッズの店舗販売を行っている会社だ。浦上社長は左利きの人の不便を解消するために、グッズの普及に努めている。そんな浦上社長は書くこと以外はすべて左手。パソコン作業も左手専用マウスを使っているとのことである。自分の利き手を確かめたいという方は、是非足を運んでみて頂きたい。利き手について新たな発見があるかも!?

【イベント詳細】
タイトル: 「DESIGN for LEFTY」展
会場: 世田谷文化生活情報センター生活工房3・4階
会期: 2010年7月1日(木)~14日(水)11時~19時
入場無料:
 無料