大手牛丼チェーン店の『吉野家ホールディングス』が7日に既存売上高を発表した。それによると、売上高は前年同月比15.1%減となり16ヶ月連続のマイナスを更新。2ケタを越えるマイナスが2か月連続で続いている。

もはや瀕死状態とも呼べる『吉野家』。厳しい状況にネットユーザーらは牛丼の老舗(しにせ)存亡の危機に、「まるで血を吐きながら続けるマラソン」と同社の行く末を心配する声を寄せられている。

『吉野家』は過去5年間で、2010年の売上の落ち込みが著(いちじる)しい。昨年最終損益をギリギリで黒字にしたものの、今年は89億円の損失が見込まれている。長引く消費低迷と価格競争の激化が損失拡大の要因と考えられているが、どうやらそれだけではないようだ。

6月はじめに牛丼チェーンライバルの『すき家』、『松屋』が値下げキャンペーンを実施した。両社は250円の限定キャンペーンを展開し、客足を伸ばした。値下げによる売上の低下を防ぐために、割高メニューも展開し顧客獲得に成功している。

これに対して『吉野家』は6月の値下げ競争を見送った。他社が250円で牛丼を販売するなか、1社だけ普段どおり380円の価格を維持。それによる2ヶ月連続の売上減。さらにメニュー開発でも出遅れており、戦略が後手(ごて)に回っている。牛丼市場ではすでに劣勢に立たされているようだ。このままいくと『吉野家』存亡の危機!? それに対してネットユーザーらは

「吉野家いじめ続いてるなw」
「マジレスするけど前年同月比-15%が続くような企業ってつぶれちゃうよね?」
「俺は吉野家の牛丼が好きだからがんばって欲しいな」
「まるで血を吐きながら続けるマラソンのようだ」

と先行きを心配する声があがっている。その一方で、「味噌汁くらいタダにしろや」、「吉野家の肉の少なさはやばい」、「他(の牛丼チェーン)は何でも食べたいものあるし勝負にならないだろ」など厳しい意見もある。

牛丼を世の中に広め、国民食として定着させた『吉野屋』。この先どうなってしまうのだろうか。なんとか苦境を乗り越えて、これからも庶民の生活を支えて欲しいと切に願う。

Photo by Rocket News24 Staff/ 本誌記者撮影