童謡「ウサギとカメ」にあるように、カメの歩みは遅い。手足が短く、陸上を移動するのには適していないのだ。ところが、のんびり屋だと思って侮っていると、ウサギのように予想を裏切られることがある。米カリフォルニア州で撮影されたカメは、短い手足を高速回転させ、驚くほどのスピードで池へと逃げて行くのだ。

Youtubeに公開された「Florida Soft Shell Turtle」に映るカメは、フロリダスッポン(別名:フロリダソフトシェルタートル)である。主に河川や池沼に生息している。大人しい性格ではあるものの、噛み付かれる危険があることと、非常に大きく成長することから、日本では要注意外来生物に指定されているのだ。

動画を撮影した人物によると、自宅の外にカメがいることを発見し、カメラを構えて近付いていったそうだ。カメは人間が近付いて来たことを察知しているのだが、しばらくは動こうとしない。

ところが目の前まで来たところで、突然体の向きを変え、高速で手足を動かしながら、池に飛び込んでしまったのだ。その走りは「脱兎の如く」といっても過言ではない。

カメはのろい。しかし逃げ足だけは速いということを覚えておくと、今後何かと役立つだろう。

参照元:Youtube /