現在放送中のTBS系日曜劇場『VIVANT』。

そのロケ地として、岐阜県内のさまざまな場所が使われている。

そのひとつが、岐阜県庁。岐阜出身の筆者にとっては帰省時に結構訪れる身近な場所なのだが、まさかドラマの海外シーンとして登場しているとは……!

正直に言うと筆者自身(夏野)はドラマを見ていない。それでもミーハー心で足を運んでみたところ、普段の県庁では見たことがないような行列ができていた。

しかも、ただロケ地を公開するだけではなく、訪れた人に岐阜の魅力を知ってもらう工夫も凝らされていた。

あわせて訪れてほしい、めちゃくちゃおしゃれな無料展望ロビーも含め、地元を離れた今も岐阜県民としてなんだか誇らしくなってしまったので紹介したい。

・岐阜県庁がタイの別荘に

岐阜県庁は、JR岐阜駅から車で15分ほどの場所にある。

無料駐車場完備で、土日祝日でも見学できるのがありがたい。

正面玄関から入ってすぐのホワイエが『VIVANT』第12話に登場した、新庄の潜伏先である「チョッキーの別荘」のリビングとして撮影された場所だ。私が訪れた日は、撮影場所に座って写真を撮るための行列ができていた。

岐阜県庁には以前から何度か来ているが、ここにこんな行列ができている光景は初めて見たぞ……! 順番が来たら、椅子に座って記念撮影が楽しめる。

テーブルには郡上市の名物である食品サンプルが置かれており、ちゃっかり岐阜の魅力もアピールしている。この見せ方、なんかいいなぁ。

ただし、行列の並び方の関係で、撮影中は待っている人たちが一斉にこちらを見る形になる。

『VIVANT』を見ていないのに、ノリだけで楽しんでいる私を見ないでくれ……! 

とはいえ、県庁がこれほど注目されているのは、岐阜出身者として勝手に誇らしい気持ちになった。


・VIVANT撮影の裏側も分かる

会場には、実際の撮影がどのように行われたのかを紹介するパネルもあった。

見慣れた県庁の一角にセットや小道具が加わり、海外の豪華な別荘として映し出されている。ドラマを見ていない私でも、撮影時と通常時の違いを見るのは面白い。

ちなみに、岐阜県庁の公式インスタグラムによると、私が訪れたあとに食品サンプルもパワーアップしたようだ。人気にあやかって調子に乗っていく感じ、嫌いじゃないぞ……!

さらにさらに、庁舎の外には、赤い「VIVANT」の文字をかたどった大きな立体モニュメントまで追加されているらしい。


・期間ごとに変わる無料展示も

同じく1階には、岐阜県内の市町村や文化、スポーツなどを紹介する「GALLERY GIFU」がある。

展示内容は期間ごとに変わり、私が訪れたときには笠松町とアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』のコラボ展示が行われていた。(現在は別の展示に変わっている)

こちらも入場無料で、自由に見学可能。

『VIVANT』のロケ地を目当てに訪れた人が、ほかの展示を通じて別の岐阜の魅力を知る。ロケ地人気をその場所だけで終わらせず、県全体のPRにつなげているところがやっぱり上手い。


・20階にも行ってほしい

そして、ロケ地巡りで岐阜県庁を訪れるなら、ぜひ一緒に立ち寄ってほしい場所がある。

それが、20階にある無料の展望ロビーだ。

地上約90メートルの高さから、岐阜の街並みを360度見渡すことができる。

東京タワーやスカイツリーから見るような、ビルの光がきらめく大都会の景色とは少し違うが、金華山の上に立つ岐阜城や、街を囲む岐阜の山々、濃尾平野に広がるのどかな風景が妙に安心する。


ああ、落ち着く……。


岐阜を離れて暮らしているからこそ、この景色を見ると「帰ってきたな」と感じるのかもしれない。

なお、放送後にはこの20階展望ロビーも第14話のロケ地として登場したとSNSなどで話題になっている。同じ岐阜県庁が、今度はエルサレムの場面として使われたというのだから驚きだ。


・展望ロビーそのものが岐阜のショールーム

展望ロビーにはソファや椅子があり、景色を眺めながらゆっくり休むことができるほか、小さな子供が木に触れて遊べるキッズスペースも用意されていた。

また、岐阜県産タイルや、ヒノキをはじめとする県産材がふんだんに使われているのも素敵である。

派手に「岐阜県産です!」と主張するというよりも、インテリアの中に自然となじんでいるのがいい。おしゃれな空間で過ごしているうちに、岐阜のものづくりにも触れられるのだ。

岐阜土産を購入できる自動販売機もあり、五平餅や県内高校生が手がけた商品などが販売されている。(内容は時期によって入れ替わりあり) 


・地元民としてうれしかった

私は岐阜を離れて長いが、やはり地元が話題になっているとうれしい。

それ以上にうれしかったのが、ドラマに登場した場所を見せて終わりではなく、「せっかく岐阜まで来たなら、こちらも是非」と、県内の魅力へつなげる工夫がされていたことだ。

ドラマを見ていない私でさえ楽しかったので、ファンならなおさら興奮するはず。

ちなみに岐阜には、県庁以外にも立ち寄ってほしい場所がたくさんある。せっかくならロケ地だけで帰らず、以前紹介した円原川岐阜レトロミュージアム岐阜かかみがはら航空宇宙博物館などにも足を延ばしてみてはいかがだろうか。

※現在、フォトスポットは当面設置予定。開放時間は平日7時30分~17時45分、土日祝日10時~20時。ただし保守点検などによる閉庁日があるため、訪問前に公式サイトを確認。

・今回訪れた施設の詳細

施設名 岐阜県庁
住所 岐阜県岐阜市薮田南2丁目1−1

参考リンク:岐阜県庁 公式HP
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.

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