
毎日うだるような暑さが続く今年の夏。
避暑地といえば軽井沢や上高地を思い浮かべる人も多いかもしれないが、岐阜県出身の私(夏野)には、ぜひ一度訪れてほしい場所がある。
それが、岐阜県山県市にある「円原川(えんばらがわ)の伏流水」だ。
過去にはテレビ番組で日本の夏の絶景ランキング第三位に選ばれたこともあり、ここ数年で人気も高まってきている。
SNS映えはもちろん、ただそこにいるだけでも癒やされる、不思議な魅力を持つ場所であった。
・山奥に現れる透明すぎる清流
円原川の伏流水があるのは、岐阜県山県市円原地区。
ナビで「円原川の伏流水」と検索すればたどり着けるが、山奥なので途中から携帯電話の電波がかなり入りにくくなる。事前にルートを確認しておくと安心だ。
無料駐車場や簡易トイレも完備されている。私が訪れたのは休日だったが、県外ナンバーの車も多く、水遊びや写真撮影を楽しむ人たちでにぎわっていた。
ここが全国の写真家に知られるようになった理由のひとつが、「光芒(こうぼう)」と呼ばれる幻想的な風景。夏の朝、川霧の中に木漏れ日が差し込むことで、光のカーテンのような景色が現れる。見頃は7~8月の晴れた朝7時30分~9時頃、特に8時前後が狙い目とされている。
今回はその時間帯ではなかったものの、それでも十分すぎるほど美しかった。
透き通る川の水。
岩を覆う鮮やかな苔。
どこを切り取っても絵になる景色が広がっている。
めちゃくちゃ癒やされる~~~
川のせせらぎを聞きながら、ぼーっと座っているだけでもめちゃくちゃ贅沢な時間だ。
・本当に真夏なのだろうか
この日は猛暑日。それでも空気がひんやりしていて、水はキンキンに冷たい。
水着は持ってきていなかったが、着替えだけは持参していたので、そのまま川へ。
岩をよじ登ったり、水に足を浸したりして遊んでいると、子どもの頃に祖母の家の近くの川で遊んだ記憶がよみがえってきた。
そして、うちの70代の母はというと、楽しくなりすぎて……
気づけばがっつり川に入っていた。
私も負けじと(?)岩にのぼって記念撮影!
やっほーーー
木陰ではレジャーシートを広げて昼寝をしている人、本を読んでいる人もいて、水遊びだけではない楽しみ方ができるのも魅力。マイナスイオン測定器があったら、とんでもない数値が出るんじゃないかと思うほど、空気まで気持ちよかった。
・地元民も知らない世界
さらに、時間があるならぜひ立ち寄ってほしい場所がもう一つある。
それが「円原川の鉄板橋」。
伏流水から少し下流へ進んだ場所にあり、途中の一部は私有地だが、地主の厚意により通行が認められている。マナーを守って利用したい。
橋は幅1メートルほどしかなく、柵もない。
最初は少しドキドキするものの、なんか秘境感があって最高である。
私たちが訪れた時も、ほとんど人はおらず、聞こえるのは川の音だけ。
「岐阜にこんな場所があったんだ」と、新たな発見だった。
・涼を求めるなら一度は訪れたい
光芒を狙うなら早朝がおすすめだが、その時間でなくても円原川の魅力は十分感じられる。
透明な水、苔むした岩、ひんやりした空気。真夏とは思えないほど涼しく、時間がゆっくり流れているような感覚になる場所だった。
派手なアクティビティはないけど、だからこそ何もしない贅沢を味わえる。今年の夏、「人混みは避けたいけど涼しい場所へ行きたい」という人は、候補のひとつに入れてみてはいかがだろうか。
画像提供:岐阜県山県市(光芒の画像)
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
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