
かつて日本にまだパンダがいた頃の話。上野動物園に初めて行ってみたら、パンダは70分待ちだった上、閉園より2時間早い14時25分に観覧が終了して全く間に合わなかった。したがって、私(中澤)は生まれてこの方44年、パンダを見たことがない。
そんなシャオシャオとレイレイも中国に返還され、日本には2026年7月現在パンダがいない。コミケみたいな待機列だったとは言え、「午前から並んで見ておけば良かったかなあ」ともちょっと思う。そこで北京動物園まで見に行ってみた。
・パンダは別料金
中国で最初に開園した動物園で2026年で建設120年を迎えるという北京動物園。中国最大の都市動物園であり、飼育展示されている動物の種類も最も多い。ジャイアントパンダも10頭いる。その頭数に本場を感じる。
北京動物園の入場料は15元(約360円)だけど、パンダ館込みのセット券の場合は19元(約456円)。パンダ館は別料金なところから、中国においてもアイドル的ポジションであることが伝わってきた。ちなみに、7月16日にパンダ館の新館がオープンしたようだけど私が行ったのは新館オープン前だ。
・いきなりある
東京の広い公園みたいなマイナスイオンみがある北京動物園。そこまで混んでないのが良い。広い道に点々とあるベンチも公園感があって、木々の緑と池と人のバランスが散歩にちょうど良い風景である。
和みながら歩いていると道の脇に竹が茂っていることに気づいた。これはもしや……? 気配を感じながらも先に進むとパンダ館出現。ゲートから1発目の館がパンダであるところに中国を感じる。全然溜めない。
・初遭遇
行列などはなく並ばずそのまま入館することができたけど、中に入ると、ガラス壁前の人だかりに人気を感じる。その人だかりでパンダの姿はまだ見えないのだが、人垣の間から覗いてみたところ……
めちゃめちゃ後頭部が見えた。
ガラス側の壁にもたれかかっているパンダ。ぬいぐるみじゃないよな? そう疑ってしまうくらいに微動だにしない。毛並みの良さがぬいぐるみっぽさに拍車をかけている。
・油断
なんとか顔が見えないだろうか。そう思って檻の前でできうる限りの角度をつけて見てみると……
風呂にでも入ってるかのようだ。遠くを見る表情は未来を憂いているようにも見えるし、ただ油断しているだけにも見える。
それにしても、熊だったら動物園で寝てることはあってもガラスにもたれて座るレベルでこちらに後頭部を晒し続けてることはあまりないように思う。隙だらけだ。食肉目クマ科の猛獣の後頭部をこの近さと角度で見たの初めてな気がする。
・大阪出身の私がパンダに思ったこと
さて置き、このパンダはもうこちらを向かない気がするくらいチルっているため、奥のもう1つの檻に行ってみたところ……
酔いつぶれたオッサンか。
大の字で腹を出して寝転がる姿に畳とちゃぶ台が見えた。時は昭和。夏場の日曜日、飲み過ぎたお父さんがオーバーラップする。北京まで来て私は何を見せられているのか?
特別可愛いとかの感情を抱くことなく、パンダ館を後にしたのだった。むしろ大阪の近鉄線沿いにああいうオッサンはいっぱいいる。
そんなわけで、大阪出身の私からすると、ありがたみがピンと来なかったパンダ。パンダが日本にいないことを指して「ゼロパンダ」と報じられるニュースも目にするけど、その既視感のあるだらけっぷりにこう思わずにはいられなかった。「別にゼロパンダでもいいのでは」と。
参考リンク:YAHOO!ニュース
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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