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「デモ隊が来たら全部持っていかれる」だからポテトは少ししか揚げない──ナイロビで見た “デモの日常”【カンバ通信:第485回】

2時間前

ジャンボ〜! ケニアのナイロビでタクシー運転手をしているケニア人(カンバ族)のチャオスだよ。


最近のケニアでは、各地で政府への抗議デモが続いている。


もともとは2024年、増税法案に反対する若者たちのデモから始まったんだけど、その後は警察の対応や政府への不満も重なって、大きな社会問題になっている。そして今も、追悼や抗議のデモが各地で行われていて、ナイロビの街も少し緊張した空気なんだ。


そんな日のこと。僕はポテトを食べに行った。

お店があったのは、「アル・ガンビーノ(Al-Gambino)」という名前の大きなコンテナ施設。いくつものコンテナがお店になっていて、食べ物屋さんや雑貨屋さんなどが並んでいる場所だよ。


ポテト屋さんへ行くと、お客さんのほとんどがテイクアウトだった。


やっぱり、みんなデモを気にしていたんだ。


僕も店員さんと話してみた。


すると、店員さんがこんなことを言った。

「今日は運が良かったね」


どういう意味なのか聞いてみると、


「今日はポテトを少ししか揚げていないんだ」


と言う。


理由は、やっぱりデモだった。


「もしデモ隊がお店まで来たら、揚げたポテトを全部持っていかれるかもしれないからね」


だから今日は、大量には作らない。


鍋に入っているポテトが売り切れたら、そのまま店を閉めて家へ帰る予定なんだそうだ。


なるほど……。


ニュースではデモの様子を見ることがあるけれど、現場ではこんなふうに商売のやり方まで変わってしまうんだなと思った。



しばらくすると、店員さんがポテトを持ってきてくれた。


そして、


「ポテトもトマトも少し多めに入れておいたよ」


と笑顔で言ってくれた。


僕はそのままテイクアウトして、車の中で食べることにした。

できたてのポテトは、とても熱々。


外はカリッとしていて、中はホクホク。


とてもおいしかった。


値段は100ケニアシリング(約113円)。


街にはいつもより緊張した空気が流れていたけれど、最後は店員さんの優しさまで味わえるポテトになったよ。


クワヘリ!


参考リンク:Al Jazeera(英語)
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼店内の様子

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