
チャイナタウンとして知られる池袋中華街。雑居ビルを上って店に入ると客含め中国オーラむんむん。料理のラインナップも日本では馴染みのない中華料理があったりするけど……
それどころかお馴染みのメニューを注文したら、見たことない料理が出てきた。そんなパターンあるんですか!? 私(中澤)がそう思ったのは酢豚である。
・酢豚と言えば
酢豚と言えば、コロコロの揚げ豚肉とピーマンやタマネギ、ニンジンなどの野菜が甘酢あんと和えられた料理。酢豚でGoogle検索しても入ってる野菜が変わるくらいで、イメージ自体は同じような画像が並んでいる。議論の余地があるとすれば「パイナップルを入れるかどうか」くらい。
・そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
と思いきや、知ってる酢豚と違いすぎる……! そんな酢豚に出会ったのは池袋中華街のガチ中華『大豊収鉄鍋炖(たいほうしゅうてっかとん)』だ。東北料理・満州料理を掲げるこの店。店を取り仕切る李(り)さんにディナーに招待されたため、メニューにあった酢豚を注文したところ出てきたブツは……
これだった。
衣がついた薄切り豚肉が積み上げられた見た目はほぼ豚天ぷら。野菜はほぼ入っておらず、つまよりも細切りの人参がちょっとついてる程度。まずもってどの辺が酢豚なのかと考えてしまうレベルで知ってる酢豚と違う。
・パラレル酢豚
見た目ですでに大陸の広さを感じずにはいられなかったんだけど、食べてみると味も全然違った。表面がカリッとした衣は中がモチモチしていて独特の食感だ。甘酢はかかっているので酢と豚ではあるんだけど、日本にない揚げ方である。
酢豚にこんな選択肢があろうとは。これぞ酢豚のマルチエンディング。分岐した未来を『大豊収鉄鍋炖』の酢豚に見たのであった。
・李さんに聞いてみた結果
このメニューの名前は「東北風カリカリ酢豚(税込1848円)」。李さんに聞いてみたところ、「東北地方の酢豚の一種」なのだとか。
なお、メニューを探したら私が知るタイプに近い「酢豚スペアリブ(税込1848円)」というメニューも存在した。李さんいわく、違いは「醤油が入ってるかどうか」らしい。いや、もっと違うところあるだろ。
・駅から2分の東北
東北の郷土料理である鉄鍋炖を食べることもできる『大豊収鉄鍋炖』。昆虫串とかもあってディナーがディープなことは以前の記事でお伝えした通りだが、酢豚が2種類あることにもガチ感を感じたのであった。
店員さんはもちろん客も中国人が集まっているその空間はまさしくリトルチャイナ。李さんによると、8割から9割くらいが中国人客らしい。つまりは池袋中華街の中でも中国人に人気の店なのだ。
池袋駅西口から徒歩2分ほどでこんな店があるんだから、やっぱり池袋って面白い。酢豚に街の深度を感じた夜であった。
・今回紹介した店舗の情報
店名 大豊収鉄鍋炖 池袋西口店
住所 東京都豊島区西池袋1-23-1 エルクルーゼビル5階
営業時間 11:00~15:00、15:00~00:00
定休日 不定休日あり
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼本土の中華料理を食べ歩くチャンネル「ブッチ旅」で池袋『大豊収鉄鍋炖』を紹介しました。名物の鉄鍋炖はこちらの動画で