
「灯台下暗し」とはよく言ったものだ。身近なものほど気づきにくいことを指すことわざだ。先月、東京・福生でレトロパチンコを遊べる時間制のゲームセンターに行って以来、同じような店を探し歩いている。
そうしたところ、上野にもスロット専門の時間制ゲームセンターがあることに気づいた。そのお店「DENDO~殿堂」は、JRの高架下、アメ横通のすぐそばにあるという。
そんなところにスロットゲーセンなんてあったかな? 現地に行ってみたところ、ここがゲームセンターだったとは、今まで全然気づかなかった。まさに先のことわざのごとしである。
・こんなところにあった?
JR上野駅の広小路口を出て横断歩道をわたり、ユニクロ上野広小路店を過ぎてすぐの道を入り、店前に立ったとき、私(佐藤)はその前を何度となく通過してきたことに気づいた。ここはゲームセンターだったのか。てっきり通常のスロット専門店とばかり思っていたよ。
福生で「ゲームセンタータンポポ」に偶然遭遇し、巣鴨の「ライズ」でパチンコゲーセンの面白さにハマった。そしてここ、殿堂でスロットゲームを体験するに至っている。ここもまた時間制でギャンブル性ゼロ、ただただ時間内、本来のゲームとしてのスロットを楽しめるというわけだ。
1日利用は税込3000円、いつでも60分遊び放題なら税込1000円となっている。
遊技台の予約も受け付けており、事前に電話かLINEで連絡をすれば、3000円で打ちたい台が打てるそうだ。それでも通常の1日遊びたい放題と同一料金なので、懐かしの台で遊びたい人は連絡した方が良いだろう。
さて、入店してまずはお金を払う。60分、遊ぶつもりだったので1000円を払うと、「時間打ち」と書かれた札を渡された。これを遊技台の上の所定の場所に掲げることになる。
なお、時間は自動延長制でスタッフの声がけはない。時間が過ぎたら超過分の延長料金を払うことになる。
ここは地上2階、地下1階の3フロア構成で、地下はロッカーとトイレ、1・2階にスロットマシンが所狭しと並んでいる。1~5号機まで歴代の名機が揃っているのだとか。
知らない方のために、パチスロについて少し説明させて頂こう。パチスロは時代と共に、仕組みや出玉のルールが根本から変わり続けている。黎明期の1985年頃が1号機、88年頃から2号機、90年頃から3号機、92年頃が4号機、2005年頃から5号機と続き、現在は2022年から6号機をベースにした6.5号機、そしてスマスロが主流になっている。
なぜそれほどまでに頻繁に変わるかというと、法規制(風営法の規則)の改正によって都度仕組みが見直されているからだ。
ゲームセンタータンポポの記事でもお伝えさせて頂いたが、仕組みが変わるとレトロ機はホールから撤去され廃棄される運命にある。そこでタンポポ・ライズと同様にここもレトロ機を集めてゲーム機として復活して、健全な遊技台に生まれ変わるというわけだ。
お店にはリクエストボードがあり、希望台の導入を募っている。レトロマシンが好みな人にとっては、とても有難い仕組みだろう。
実のところ、私はスロットをほとんど知らない。パチンコ店に勤めた経験があるのにだ。詳しい遊び方は知らないけど、時間制だから好きに遊べばいい。時間いっぱい楽しませて頂こう。
ってことで台を物色。知識がないからわからないけど、私の勤めていた20代(30年前)に見かけたような台がある気がするぞ。
30年前は4号機の時代だと思う。あの頃はまだディスプレイのあるスロットは少なかった気がするなあ。
リールが回るだけのシンプルな造りのもので、たしか「ジャグラー」ってのがあったんじゃないかな?
今はパチンコもスロットもド派手な演出とギミックが当たり前、正直遊び方がわからないんだよな。「ハンドルを回せ!」とか言われても「どれ!?」ってなっちゃう。何でも直感的に操作方法がわかる方がいいよね、うん。
・往年の名機揃い
さて、まずはこの台で遊んでみよう。「アパッチ(APACHE-A)」というそうだ。後から調べたところ、2002年頃の4号機で、ボーナスが成立するとブラックライトが点灯して、リールが光って見えるそうだ。
それで手持ちはゼロだが、各台にはメダルが自動で追加されるボタンがついている。
これを押すと、一気に50枚がカウントされた。これを押す限り、ずっと遊べるということだな。
ではやってみよう! 1回くらい当たるといいな。
・当たったか!?
とにかく回せばいいんだよね? ブラックライトがきっかけなのはわかったけど、それで何をしたら良いのかわからないな。回してれば何とかなるか。
あ! あれ? リールが暗くなったけど、これはブラックライトなんじゃないの!?
おい、これ当たり? 違う? でも電飾がキラキラしてるから当たりだろ!
キターーーーッ!
よ~し! 本日1回目の大当たり! なんか1番ってうれしいな。
ほどなく1回目が終わったので台を変えることにした。まだ続いたかもしれないけど、時間は限られてるので、ほかの台でも遊びたくなった。次はこれだな、「北斗の拳」。これは「スマスロ北斗の拳」ってヤツかな。
さっきと同じ調子でサクっと出しますか。
……ところが、ディスプレイにはケンシロウが歩く姿が延々と流れるばかり。合間でマミヤとバットが合流したけど、歩くばかりで何も起きない。
すると突然シンが出てきた! 「気合いを入れろ!」とか言ってるけど、何すりゃいいの!? とりあえず回すだけ回してはみるけど、何の変化もなくこの演出は終わった。なんだったんだ!
マミヤがどこかに行ってしまって、すぐにリンが合流した。これは良い兆候なのか?
そうこうしている間に200回以上回しても何も起きなかった……。スロットだからタイミングを測ってボタンを押して、図柄を合わせないといけなかったのか。
それとも単純に当たりが引けなかっただけなのか。初心者の私には最後までよく分からなかった。
とにかくパチンコと同じく、スロットにも時代時代で名機と呼ばれる台があり、ゲームとしてこうしてよみがえるのは、ファンにとって嬉しいことだろう。しかも時間制で遊びとしては健全。スロットのゲーム性を存分に楽しみたい人は、殿堂でトコトン堪能すると良いだろう。
・今回訪問した店舗の情報
店名 パチスロ専門ゲームセンター「DENDO~殿堂」上野店
住所 東京都台東区上野6丁目11-16
時間 10:00~23:00
参考リンク:アメブロ「パチスロ専門ゲームセンター 「DENDO~殿堂」上野店ブログ」
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24