
サイゼリヤの代名詞である『ミラノ風ドリア』が、どういうわけかイオンに置いてあった。
思わず二度見してしまったが、もちろんサイゼの商品そのものではない。それにしても、まさかサイゼ以外で『ミラノ風ドリア』を目撃する日が来るとは。
そこで実際に買って食べてみたところ、改めて本家の魅力、そしてオーブン焼きの偉大さを実感する結果となったのである。
・イタリアには存在しない料理
以前の記事でもお伝えした通り、実はイタリアには『ミラノ風ドリア』という料理は存在しない。
そもそもドリア自体が日本生まれの洋食であり、それを独自に発展させたものがサイゼリヤの『ミラノ風ドリア』なのである。
つまり『ミラノ風ドリア』とは、サイゼリヤの完全オリジナルメニューであり唯一無二。それがなぜ、イオンの総菜コーナーに並んでいるのか。
価格は税込538円だ。本家サイゼ(税込300円)の倍近いお値段である。その強気の姿勢も含め気になりすぎたので、さっそく購入して自宅に連れ帰った。
・実食
正式名称は『肉と野菜の旨味のミートソース! ミラノ風ドリア』。フタを開けてみると、ターメリックライスの上にミートソース、そしてチーズがトッピングされている。
本家と比べてライスが見えすぎているのが少々気になるものの、構成要素としては確かに『ミラノ風ドリア』そのものだ。
レンジで温めること3分30秒。
熱々になったところで食べてみると……なるほど。ホワイトソースとミートソースが絡み合いながらチーズをまとうことで、味に立体感が生まれている。
サイゼよりもターメリックライスの主張が幾分強いが、方向性は確かに『ミラノ風ドリア』と言えるだろう。
しかし食べ進めるうちに、私の脳内にあるサイゼの記憶がこう囁くのを感じた。
「何かが……決定的に足りない!」
・物足りなさの正体
先述した通り味のベースはかなり近い。にもかかわらず、なぜか本家『ミラノ風ドリア』を食べた時のような「そうそう、これこれ!」という感情が押し寄せてこないのだ。一体なぜなのか?
じっくりと容器を見つめて、私が注目したのが焦げ目の有無である。
そう、サイゼの『ミラノ風ドリア』はオーブンでこんがりと焼き上げられて提供される。器のフチについたソースはカリカリになり、チーズはフツフツと泡立っている。
対するイオンのドリアには、残念ながらあのこんがり感はない。
オーブン焼きによる香ばしさや、熱々のソースが煮詰まった時のガツンとした旨味こそが、『ミラノ風ドリア』を『ミラノ風ドリア』たらしめる重要な要素だったのだ。
離れてみて初めて痛感した。オーブンは偉大なり。
・いつでも買える喜び
結論として、イオンの『ミラノ風ドリア』は本家と完全に同じとは言い難いが、これは決してネガティブな話ではない。
サイゼにしかないと思っていた『ミラノ風ドリア』系統の味が、今後はイオンに行けばいつでも手に入るからである(店舗によっては販売していない可能性もあります)。
香ばしさが欲しければ、耐熱皿に移し替えてトースターやオーブンでセルフ追い焼きしてやれば、大化けするポテンシャルを十分に秘めている。
近隣にサイゼがない人は、ぜひ試してみてほしい。
参考リンク:サイゼリヤ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼ちなみに、ミラノのレストランで「ミラノ風ドリアをください」と注文したらこれが出てきたらしい。