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定額で遊び放題! 福生『ゲームセンター タンポポ』は、行き場のない “みなし機” の新たな活躍場所 / 懐かしの名機に会える楽園

50分前

私(佐藤)にとって「ゲームセンター」とは、アーケードゲームの印象が強い。中学生の頃に入り浸って、なけなしのお小遣いで夢中になった記憶があるから、今でもレトロゲームの遊べそうな郊外のゲーセンを覗いたりしている。

最近東京・福生市を訪ねた時も駅からほど近い「ゲームセンター タンポポ」というお店を覗いてみた。そこで店構えを見てビックリしてしまった。どう見ても昭和のパチンコ店じゃないか!

思わずお店の人に「ここはゲーセンですか?」と尋ねてしまった。するとお店の人は「はい、懐かしいパチンコ台を遊ぶゲームセンターです」という。実際に利用してみたら、健全にパチンコ台を遊ぶことができる、とても素敵な場所だった。

・パチンコ店で勤めた20代

実は私は20代前半に地元のパチンコ店で勤めていたことがある。半年、いや1年くらいだっただろうか。あの頃の記憶は色濃く残っており、そこで学んだ経験は今でも生かされている。

当時は禁煙席なんていう概念はなく、どこの席でもたばこは吸えたし、朝から晩まで店内は爆音で、とても居心地の良い空間とは言えたものではなかった。できれば長居はしたくない。それがパチンコ店。店内の空気が〇分で全部入れ替わるなんて未来が訪れるなど、誰も想像しなかっただろう。オマケに禁煙フロアが当たり前になるとはね。

ここタンポポには、かつての昭和な雰囲気がそこはかとなく漂っている。ただし、店内は禁煙で、今の時代に合わせて店舗運営が行われている


・体験型博物館

昭和・平成初期のレトロなパチンコ台・羽根物機を遊ぶことができる、定額制の体験型博物館。それがこのお店を説明するのにふさわしい表現かもしれない。

2020年に、チャンネル登録者数10万人を誇る「パチンコ店買い取ってみた」のひげ紳士さんを中心とするチームタンポポのメンバーによって、お店はオープンしたそうだ。

そんな背景があるとは知らずに、私はGoogleMapsを見て、「お! ゲーセンある。行こ!」ってなノリでやってきてしまった。


それで店まで来て、大きな花輪が出ているのを見て驚いたのだ。この日はパチンコメーカー「SANKYO」とのコラボイベントの初日だった。それもまた知らないから、勝手に来て勝手にビックリしているといった状況。何事も下調べはしておくべきと、今さら反省……。

だが、私は店前に立ってふと脳裏に、20代の記憶がよみがえった。あの頃のお店はみんなこうだったよなって。中からジャンジャンバリバリ聞こえている。ちらりと覗くと箱入りのパチンコ玉を抱えている人がいる

もしかして玉を積んでるのか? 今どきそんな店、ないでしょ!? 何がなんだかわからずに興奮して、お店の人に話しかけ、ここが再現しているお店であることを理解したのだ。



・時間制で健全に遊べる

こりゃもう遊んでいくしかねえ! 店の仕組みはとてもシンプル。時間制1時間1000円、2時間2000円、3000円で遊び放題となっている。


購入したカードをお店の人に渡して終了時間を書いてもらい、首からぶら下げることになる。これがあれば店の出入りは自由だ。1日遊んでいる間に、ちょっと食事に出ることもできる。


勤務経験があるとはいえ、私も熱烈なファンではないからわからないものも多いが、設置台はデジパチ以前の羽根物が中心。イベント台は前方の赤いエリアのもののようだ。


「アレパチ」(アレンジパチンコ)のコーナーに2つほど名前のわかるものがあった。「エキサイト」と「ダイナマイト」だ。

なぜわかるかというと、私が敬愛するロックバンド「人間椅子」の楽曲に同名のものがあるからだ。バンドのベースボーカル鈴木研一さんはパチンコ好きで、この2つの台に関する曲を作っている。いずれもカッコよくて好きだ。そういえば「羽根物人生」って曲もあったな。



店内の様子は昭和にタイムスリップしたみたい。


現在は装飾・電飾・ディスプレイで煌びやかな台がほとんどだが、ここには人の手がかかった素朴なものばかり。派手さはないけど、これらが現役で稼働しているところを見ると、お店の人が愛情をもってメンテナンスしていることがよくわかる。


パチンコ台が70台にスロット台が19台。それらのリストはお店の公式ページに記載されているので、気になる人はチェックして頂きたい。


先に挙げたエキサイトもダイナマイトも、そしてこのサンディエゴもアレパチと言われる部類のものだ。

これらの台はとても古いもので、今のパチンコ店ではルール上置けなくなった。おおまかに「みなし機」と言われる部類に入る。それら行き場を失くした名機をスクラップにせずに、第2の人生として現役のように遊べる。それがここの最大の特徴である。


ちなみにコレ、手打ちの台だ。もう骨董品の域、これを遊べるって本当に渋いお店だなあ。


でも、手打ちはちょっと疲れるので、私は「アルファローズ」という台で遊んでみることにした。


玉は最初から箱いっぱい。普通は貸し玉機から玉を得るもんなんだけど、この状態でスタートするのは初めてだな。


玉を流し込む動作も懐かしい。玉を握るのも久しぶりだから、こぼれまくっちゃうよ。


ハンドルを握って遊戯スタート! ちなみにハンドルの固定は輪ゴムだったらOK。小銭を挟むと故障の原因になるのでNGです。


いや~! 懐かしいなあ。玉がバチバチと弾けてジャラジャラと出て来る感じ。羽根が開くと流れる「メリーさんの羊」もエモい!


勤めてた頃はしんどくて見るのもイヤになったのに、今は懐かしさにニヤケてしまうよ。時折お店の人が店内マイクでしゃべるところもうれしいなあ。もうこんなの聞ける店、ないんだよ。本当に。



少し打ったけど反応が鈍いから隣の島に移動。「紅薔薇」という台に挑んでみよう。


なんか回ってるか回ってないか、わからないまま玉を全部吸われてしまった……。


でも大丈夫! 代わりはあるからね。時間内ならいくら飲まれても終わりじゃない! 

時間制で好きな台を好きなだけ打てるって、とても健全だ。パチンコ台の持つゲーム性を楽しむのに最適なゲームセンターだ。若き日に夢中になった台をもう1度打ちたい、そんな人におすすめの店。福生を訪ねる際に、立ち寄って頂きたい。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ゲームセンター タンポポ
住所 東京都福生市本町135
時間 10:00~20:00
定休日 水曜日(祝日を除く)

参考リンク:ゲームセンター タンポポ、Youtubeチャンネル「パチンコ店買い取ってみた
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:Google Maps

▼開店当時の動画

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