現在、妊娠8ヶ月。年はとっているものの、初産なので出産・育児に関しては完全に1年生である。

いったん始まれば、そこからはノンストップになる子育てに関して、夫と日々震えている。しかも、生まれたての赤ちゃんは口に毛布がかかった程度のアクシデントでも最悪死んでしまうらしい。怖い、怖すぎる。

そんな中、区の育児相談で勧められたのが、夫婦で参加して新生児の育児について習う「両親学級」である。

おむつの替え方、沐浴の仕方、お着替えの方法などなどを無料で教えてもらえるらしい。さっそく申し込んで行ってみることにしたのだが……。

・ひっそりと行われている両親学級

私が住んでる区では「ゆりかご面接」という妊婦を対象にした、保健師さんや助産師さんが妊娠・出産・子育ての相談に乗る面接制度がある。

ぶっちゃけ、面接を受けたらもらえる育児用品のギフトカードや助成金目当てで行ったのだが、そこでいろんな区の子育て支援制度を教えてもらえたので、めちゃくちゃ助かった! 

両親学級についても「こんなのやってます」と教えてもらって知った次第である。

こうした育児講座はたぶんどこの自治体でも、両親学級、パパママ学級などといった名称で行われているんだけど、育児系の情報って、自治体のホームページとかを見ても情報がまとまっていることが少ないのでアクセスに苦労する。


・登録が面倒! だがしかし……

私がもらった両親学級のお知らせチラシは、2色刷りの目立たないものだった。

両親学級に参加できるのは妊娠20週以降から。しかも、開催1ヶ月前にweb登録をしたうえで、第4希望まで日程を登録して予約申請しなくてはならない。

さらに、受講日の連絡がくるのは申し込みから3週間後と、なかなかハードルが高かった。

大々的に宣伝してるわけでもないし、予約も面倒だから、そんなに人は来ないんじゃないかと思っていたのだが……。


当日、会場に着いてびっくり!


20名の枠はほぼ満席だった!


少子化って本当かなって思うくらい、出産をひかえた夫婦が集まっているではないか。


・保健師さんのジャブがすごい

まず最初にあったのが、産前産後の妊婦の体調についての説明。産後の体は交通事故に遭ったレベルなので、絶対にサポートが必要なこと、産後うつやマタニティブルーについて語られる。

保健師の方が説明するのだが「今、奥さんが妊娠何週目か知ってますか?」と、会場にいる旦那さんに質問してきたり、「立ち会い出産でスマホばっかりいじってるような旦那さんなら、いなくていいです! ただの邪魔です!」と笑いを取ったりと、とにかく男性が育児に主体的に取り組めるようにする……という強い意志を感じた。


・沐浴指導もまずは男性から

そうした育児や女性の体調にまつわる説明が終わったあとは、いよいよ実習。

沐浴指導
・おむつ替えとお着替え、抱っこの練習
・男性の妊婦体験
・座談会

といった内容だった。実際の新生児の重さに近い赤ちゃん人形を使って夫婦それぞれで練習していくのだが。

「まずは旦那さんからやってみましょう!」と、絶対に男性を傍観者にさせないという意志をここでも感じた。沐浴の順番や手順などはなかなか複雑で、恐る恐る練習する男性たち……。

「怖いからできない、妻がやって」とか「とりあえず俺は見てるよ」というのはここでは通用しないのである。正直ありがたい。

そして、妊婦体験。臨月のお腹を模したものを男性が実際に装着して、床に落ちたものを拾ったり、布団から起き上がってみて、妊婦の動きにくさを実感してもらうというもの。

そうそう、腹が大きくなると、かがむ動作がきついんですよね。「洗濯物干しとかも大変なので手伝うようにしてくださいね!」と保健師さんたちから声がかかる。

お互い知識ゼロの状態で、夫と同時に育児の練習ができるというのは、助かった!


・面白かったのは座談会

最後に、4〜5組ごとに分かれて、育児や出産の不安などを語り合う座談会があった。正直、こういう座談会的なものは苦手だな〜と思っていたのだが、ここで思いがけない効果が。

初対面での会話に困らないよう、いくつか質問カードが用意されていて「育児用品もう買った?」とか「里帰り出産はする?」などがあったのだが……。


まず、盛り上がったのは「家事分担はどうしてる?」という質問。

多くの夫婦が「夫に半分くらいやってもらっている」とか「産後の家事はすべて夫に任せる予定」という回答だったのである! みんなそれを当たり前みたいに話しており、何もしていないと答える旦那さんは皆無でありました。

たしかに、我がロケットニュースの男性陣も、子供が生まれてから早く帰る人が増えたし、家事や育児に協力的なんだよなあ。時代は変わってるんだな。


さらに驚いたのは「旦那さんは男性育休を取る?」という質問。自営業でそもそも育休が取れないという男性もいたけど、会社員の男性のほとんどが「育休を取る」と答えていたのである。

期間は人それぞれだけど、産後1ヶ月は休む予定、分散して合計3ヶ月取得予定という人もいれば、なんと半年間育休を取得するという男性もいた。羨ましい〜!

ちなみにロケットニュースも男性育休が始まってから、わりとすぐに制度を取り入れていて、あひるねこ記者和才記者の体験談が掲載されております。


他の男性が家事をやっているとか、育休を取ると聞くことで、夫側にも心理的な変化は少なからずあると思う。

もちろん、休日に両親学級に参加してくれるような男性は、もともと育児に対して積極的だ……というのもあると思うけど、これは絶対に夫婦で参加しておくのがいいと思う。マジで、男性の意識が変わる。

両親学級という名前ではあるけど、女性だけに育児の負担をかけず、男性が育児に積極的に取り組めるようにする、というのがビシビシ伝わってくる内容でありました。赤ちゃん人形を使った実習も勉強になったし、いや〜、行ってよかった!


執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.