しょっちゅう目にするが、入ったことはない。しかし、うっすら気になっている。皆さんにも、そういう店がいくつかあると思う。

駅でよく見るパン屋「LE BIHAN(ル ビアン)」は、私にとってその1つ。池袋と新宿でよく見るし、関西でも阪神梅田と神戸阪急で見た。

入ってみるかなぁと思うことはあるのだが、特に理由なくスルーし続けていたのだ。先日、ガラス越しに美味そうなパンが目に入るまでは。

・チョコの美味そうなやつ

私の気を引いたのは、期間限定の「ショコラロック(454円)」というパン。


見るからに歯ごたえの良さそうな四角いフォルム。チョコが染みこんでそうなビジュアル。

たまにこういう、硬いチョコのパンが食べたくて仕方がない時がある。そういうパンにしか無い味わいが欲しくなるのだ。通りがかりにガラス越しに見ただけだが、こいつはその欲求を満たしてくれそうに思う。

こういうのは一期一会だろう。店内に入ってみると、どうやらこのパンは3月15日までの期間限定だが毎年恒例で、人気の品だそう。そして、ちょうど「ショコラフェア」なるものも2月28日まで開催中だった。


ようし。せっかくの初入店なので、ショコラロックとショコラフェア対象のパンを全部買っていこう。


・ガチ

それでは順番に食べていこう。まずはショコラロックからだ。公式HPによると、フランスパンに、スイートチョコを合わせたバターを塗って焼き上げたものだそう。


表面から5ミリくらいの深さまでチョコが染みこんでいる。表面は期待通りに硬く、噛むとチョコが染み出して美味い。


これは人気なのも当然だろう。直感に従って正解だった。この世にはチョコが染みた硬いパンにしか満たせない欲求がある。そしてこいつはそれを満たしてくれる。


次はちょっと取り扱いが難しい、「ショコラ・バナーヌ(389円)」だ。


厳重にプラスチックのケース入りでテイクアウトできるのだが、とても繊細で、ちょっとした衝撃でこのようなビジュアルになってしまう。

しかし、そんなこともあろうかと2個買っておいた。これでも売り場にあった時のパーフェクトな状態からは、すこし壊れてしまったが。


売り場にある状態だと、表面のコーヒーチョコはもっと光沢のある状態で、ひび割れ一つなく表面を覆っている。

内部にはチョコクリームとバナナが入っている。つまり、コーヒーをまとったチョコバナナ味という感じ。


表面のコーヒーチョコのパリパリ感。内部のクリームとバナナのねっとりした食感。2つの異なる食感と、間違いのないチョコバナナ味。

そこに隠し味的に機能するコーヒーフレーバー。良いですね。とても満足度が高い。お勧めです。


「ショコラフェア」対象の2品目は「ショコラベリーマフィン(378円)」


表面のトッピングはフリーズドライのフランボワーズとラズベリージャムだ。そして内部にチョコチップが入っている。


嬉しいのは、チョコチップの量だ! たくさんチョコチップが仕込まれていて、どこを食ってもチョコチップが出てくる。あらゆるチョコチップ系パンはこのチョコチップ密度を見習うべき。


最後は「ショコラクリームフランス(324円)」。真っ黒なフランスパンだ。こいつは侮れない。


パン生地は硬く、噛むと、ココアだけでなく、仕込まれているクルミのフレーバーが染み出てくる。そして内部に大量に詰め込まれたチョコクリーム。


このチョコクリームがテクい。ただのチョコではなく、オレンジが仕込まれている。オレンジピールチョコとか、オランジェットとか、そういうのに通じるショコラ味。

シンプルなビジュアルに反し、最もテクニカルなつくり。個人的に「ショコラフェア」で1番のお勧めはこれで、次が「ショコラ・バナーヌ」。

ということで、「ショコラロック」に誘われて初めて入った「ル ビアン」。どのパンも工夫が凝らされており、素晴らしい味わいだ。コーヒーと共に食べたら、さらなる高みに至れるだろう。好奇心に従って正解だった。

きっと私のように、通勤通学でしょっちゅう横を通りながらも入ったことのない人は珍しくなかろう。試してみてください。少なくとも「ショコラロック」と「ショコラフェア」のパンは良いものです。

参考リンク:LE BIHAN
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.