
海外旅行で地味にストレスなのが、長時間フライト中にスマホがほぼ使えないことではないだろうか。座席モニターで映画を見るか、謎のゲームをするか、寝るか……選択肢はせいぜいそのくらいだ。Wi-Fiがあっても有料だったり速度が絶望的だったりする。
今回、私はカタール航空を利用し、成田からドーハ経由でモロッコのカサブランカへ向かった。往復とも長距離。そこで出発前に1カ月限定でYahooプレミアムに登録し、サンジュン記者から猛烈にプッシュされた『No No Girls』を大量にダウンロード。
これで機内対策は完璧。と思っていたら予想外の展開に……え、カタール航空って神だったの?
・嘘だろ
もったいぶっても仕方ないので、カタール航空の何がヤバかったのか先に言ってしまうと……「機内でStarlinkによる高速インターネットが利用可能」だったのだ。
しかも追加料金なし。ゲートからゲートまで利用可能とのこと。半信半疑で接続してみたのだが……普通にサクサク使えた。メッセージのやり取りも動画もSNSも余裕である。
地上とほぼ変わらないどころか、地上より快適かもしれない。高度3万5000フィートでも関係なし。って、マジかよ。ダウンロードしていたノノガ(No No Girlsの略称)はまたの機会になりそうだ。クソッ、観たかったぞ。
ちなみにスターリンク(Starlink)とは、SpaceX社が展開する低軌道衛星インターネットで、数千機の衛星を使い、従来の機内Wi-Fiより低遅延・高速通信を実現しているという。中東で初めて本格導入したのがカタール航空だそうだ。
・他に導入している航空会社は?
調べてみると、スターリンク導入を進めている航空会社は他にもある様子。アメリカではジェットブルー航空やユナイテッド航空が導入を発表・拡大中。
ハワイアン航空も対応機材を増やしている。また、バルト三国のairBalticも全機スターリンク化を目指すと発表。欧州ではルフトハンザグループも検討を進めていて、2029年には導入を完了する見通しだと報じられている。
つまり「機内で普通にネットが使える」が今後のスタンダードになっていくだろう。少なくとも長距離路線を選ぶ際に「Wi-Fi環境」は判断基準の1つになりそうだ。
・カタール航空いいかも
カタール航空は機内食も優秀。チョコケーキが激ウマなのは有名で、料金も他社と比べて高いわけではない。
なんなら今回のモロッコ行きで、最もリーズナブルな部類に入っていた。他の選択肢もあったが、ネット環境込みで考えると満足度は高いし、カタール航空を選んで正解だったと思う。
これから海外に行く方は「機内Wi-Fiは何を使っているか」をチェックしてみてもいいかもしれない。スターリンク対応便なら、空の上でもほぼ地上だ。フライト中はオフラインという常識は終わりつつある。まあそれはそれで厄介だけど……現場からは以上です!
参考リンク:カタール航空「世界最速機内Wi-Fi スターリンク」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.