
カレーにウスターソースちょっと入れたら深みが出るの知ってた? カレーは家派の私(中澤)はちょい足しとか隠し味を研究してしまいがち。最強を目指すつもりはないけど、ちょっとウマイのが食べたい。そんな気持ちにジャストフィットするカレーレシピがTikTokで流れてきた。
そのショート動画とは「炊飯器で無水カレーを作る」というもの。無水カレーはウマイけど、炊飯器で無水ってちゃんと仕上がるんだろうか? そこで試してみることにした。
・お手軽なように思える
動画は1分くらいで終わるもので、レシピも1回見たら覚えることができるくらいシンプル。スワイプしてたら、また別のユーザーが作った炊飯器無水カレーが出てきたのでどうやら流行っているようだ。
以前、普通に無水カレーを作った時は大変だったので、炊飯器でワンタッチでできるとなればかなりお手軽なように思える。一方で気になるのは、「ちゃんとできるのか」というところ。レシピは以下の通りとなっている。
・炊飯器無水カレーのレシピ
【材料】
トマト 2個
たまねぎ 1個
ひき肉 200g
カレールウ 4ブロック
【作り方】
1. 炊飯器に材料を全部入れる
2. 通常モードで炊飯ボタン、ピッ。
3. 以上。
──本当に大丈夫か? ボタンを押す時にちょっとだけ不安になった。なんたって水を入れてない。炊き込みご飯とかなら放置なんだけど、今回は炊飯器の隣で経過を見守ってみよう。もし、いつも鳴らない音とかが鳴るなら家の炊飯器で作る人は不安だろうしな。
・カレーの匂いが漂い始めたその時
でも、どうやら音については杞憂だったみたいである。パンパン鳴るとかそんなことはなく、30分くらいしたら米を炊いてる時と同じぐつぐつ音が聞こえ始めた。カレーの香りが漂い始めているし、煮ているような雰囲気は感じられる。と、その時……
ドアが開いてP.K.サンジュン記者が入って来た。
P.K.サンジュン「カレー屋かよ!」
──どうやら、カレーの香りが部屋に相当充満しているようだ。炊飯器の隣にいる私は徐々に漂い出していたから気づかなかったけど、「カレー屋でしか嗅いだことないくらいカレー臭がする」と訴えるP.K.サンジュン記者。当たり前だろ、カレー作ってるんだから。
・完成?
そんなこんなで一応、炊飯が完了した。はたして中身はどうなっているのか? 炊飯器を開けてみたところ……ん?
なんか微妙かもしれない。
素材に火は通ってるけど、あまり水分が出てる感じがしない。カレールウも「水分が足りなくて溶けきれませんでした」的な焦げつき方をしているように見える。本当に大丈夫かこれ。不安を覚えながらも混ぜてみたところ……
ホロホロと崩れるたまねぎやトマト。今まさにエキスが出てきているのか、混ぜれば混ぜるほどカレーっぽくなっていく。なんか良い感じになった!
・盲点
色んな不安はあったけど、カレーは仕上がっている。食べてみるか。え~と、ご飯の準備は……と、そこで気づいた。
炊飯器、使ってるゥゥゥウウウ!
無水カレーが出来るかどうかに気を取られすぎて初歩的な問題を忘れていた。カレーにはご飯がいる。でも、ご飯は炊飯器で作るもの。炊飯器を無水カレーに使っているため、米が炊けない。
例えば、チャーシューとかのおかず系ならおつまみ用に炊飯器で作るのはありだし、作り置きでもいい。ただ、今回はカレーという米と1つになって完成するものであるため、同時に米がいる。盲点だった。
・対処
そんなわけで今日は対処として、コンビニでパックご飯を購入した。分量的には3皿分くらいあるためナンも購入。
カレーを炊飯器で作ってご飯はパックご飯というのは本末転倒な気がしないでもないが……
味はかなりウマイ。ちゃんと下味の深みが出ていて、薄められてない濃厚な旨みは無水カレーのそれである。この味が出せるなら工程的には手軽ではあるのか?
・注意点
また、本末転倒と言ったけど、家カレーなのにご飯とナンがあるのが思ったより楽しい。炊飯器の分量で米を炊いたらあまりやらないことである。結果として、美味しくちょっとしたスペシャルさも味わえた。1つ注意点があるとすれば……
食後、炊飯器にこびりついたカレーが結構しぶとかったこと。
汚れを取るのに釜を3回くらい洗った。
そんなわけで、本末転倒さと後片付けを考慮するとお手軽かどうか微妙なこのレシピ。突っ込みどころがないわけじゃないが、何気ない日常の食事をワクワクするものに変えてくれる力にはエンタメ性がある。日々の食事がちょっとスペシャルなものになったことに「いいね」と感じたのであった。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼3杯分くらいできる