
Amazonという広大な密林を探索していると、たまにとんでもない商品と遭遇することがある。今回、私(あひるねこ)が発見したのはズバリ『刑務所の歯ブラシ』だ。
「GLEAVI」というブランドの商品で、価格は10本入り699円(2026年2月16日時点)。一般的な歯ブラシと何がどう違うのか? 気になったので、別に受刑者ではないが買ってみることにした。
・刑務所の歯ブラシ
商品名を見た瞬間、私の脳裏には映画やドラマのある場面が浮かんだ。受刑者が壁や床で歯ブラシの柄をゴリゴリと削り、鋭利な武器に加工しているシーンである。
もしかしてこれは、そういう用途の歯ブラシなのか? これ1本あれば誰でも容易にプリズン・ブレイクできると……? しかし、届いた実物を見てすぐに考えが変わった。結論から言おう。
こいつでの脱獄は、どうあがいても不可能である。
・驚異の短さ
開封してまずその見た目に驚いた。短い。あまりにも短い。とにかく柄(え)の部分が圧倒的に短いのだ。
まるで子供用の歯ブラシのよう。いや、子供用よりも短いかもしれない。もはや柄と呼べるかどうかも怪しいレベルである。
実測してみると、全長は9センチ強だった。普通の歯ブラシが18~20センチ程度なので、ほぼ半分である。間違いなく私の人生最短ブラシだ。
どうやら中国製らしく、商品説明を読むと怪しい日本語で「施設や拘置所での使用に特別設計」「保管と携帯が簡単」などと書かれている。
個人的には「檻の中のオーラルケア」というパワーワードが気になったが、問題はその感触だ。
・脱獄には使えない理由
実際に握ってみると……なるほど、見た目以上に柔らかい。先ほど「柄を壁や床でゴリゴリと削り」と書いたが、この歯ブラシではそういった加工は難しいだろう。
削ろうとしても力が逃げてしまい、すぐにボロボロになってちぎれるのがオチだ。どんな名監督でも、この歯ブラシをキーアイテムにした脱獄映画は撮れまい。開始5分でエンドロール間違いなしである。
ただ、意外と磨き心地はいい。ソフトな極細毛で、ビジネスホテルの安い歯ブラシと比べてもはるかに耐久性は高いように思える。
一つだけ致命的な欠点を挙げるとするなら、あまりにも柄が短すぎて奥歯が磨きにくいこと。
実際、磨き終わる頃には指ごと口に突っ込む形になり、手がびちゃびちゃになっていた。旅先ならいいが、自宅で毎日使うのは少々厳しいかもしれない。
・刑務所以外でも活躍
他にも商品説明には、刑務所だけじゃなく介護施設やキャンプ場のような環境でも活躍すると書かれている。私は防災リュックに忍ばせておくことにした。少しでもスペースを節約したい時にはぴったりではないか。
結論として、Amazonで売っている『刑務所の歯ブラシ』は、どう工夫しても脱獄には使えないだろう。しかし逆に言えば、それだけ安全性が高いということでもある。
決してプリズン・ブレイクのようなドラマは生まないが、キャンプ、旅行、災害時の備蓄など用途は様々。刑務所に入る予定がある人もない人も、ぜひ安心してお買い求めいただきたい。
参考リンク:Amazon
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼水回りのちょっとした掃除にも使えそうだ。