ロケットニュース24

【体験談】エレベーターで先に入った人が最後に出る現象とスマートな振る舞いについて

約1時間前

こういった体験、皆さんも身に覚えがあるのではないだろうか。エレベーターに乗って扉を閉めようと思ったら、後ろから人がギリギリ飛び込んできたので「」ボタンを押して「どうぞどうぞ」と中へ招き入れてあげる。ちょっといいことをした気分だ。

んで、目的の階に到着。たとえば、この階に病院が入っているとする。ボタン前に立っている私がふたたび「開」を押して出る人を先に通し、最後に降りるわけだが……

さっきギリギリで飛び込んできた人が私より先に受付を済ませていると、なんだかちょっと損をした気分になってしまう。こういう時にどう振る舞うのが正解なのだろうか。少し前に、その答えのヒントになりそうな出来事があったので報告したい。

・誰も悪くないけど

毎週のように都内近郊のホテルに泊まっていると、チェックアウト時に似たような場面に遭遇する。

たとえば8階で私が乗って、5階、4階と途中でお客さんが乗ってくる。その度にボタン前に立っている私は「開」を押す。気づけば完全にエレベーターガール的なポジションである。

そして1階に到着すると、お客さんは本当に私がエレベーターガールと思っているのか軽く会釈をしてからフロントへ。結局私はチェックアウト列の最後尾に並ぶことになる。これが “先に乗った者の宿命” なのだろうか。

しかも相手が外国人観光客の場合、言葉の壁もあってチェックアウトに思ったより時間がかかることも……そんな時は「運が悪かった」と割り切るしかない。「なんて日だ!」と叫びたい気持ちをグッと飲み込み、穏やかな表情で最後尾に立ち続ける。

仕方ない。そういう日もあるのだ。


・感謝

一方で、少し前に知人に車でスタバまで連れて行ってもらった時のこと。私は右足を怪我していて松葉杖を使っていた。

駐車場に着くと、私たちの車のすぐ後ろから1台の車が入ってきた。足が不自由な私はゆっくり車を降り、松葉杖をつきながら店へ。後ろから来たご夫婦は、もちろん何も言わずにスッと私を追い抜いて先に入店した。

まあ当然の流れだ。私も後ろの方に迷惑をかけたくないので、ぜひ先に行ってほしいと思っていた……ところがである

店内に入ると、そのご夫婦はすぐレジへ向かわず、入口付近の雑貨コーナーでタンブラーやコーヒー豆を眺め始めた。そして私が店内に入ってきたタイミングで「お先に注文どうぞ」と言うのだ。

一瞬「あ、コーヒー豆でも買うのかな」と思ったが違う。これは完全に譲られている……!

私の足元や歩き方を見て駐車場やレジ前で立ち止まるのではなく、自然にワンクッションを置いてくれた。あくまでもこちらにプレッシャーを与えない距離感と表情。その判断と動きがとてもスマートだった。

結果、私はそのまま注文を済ませ、ご夫婦もサッと続けてオーダー。店員さんもご夫婦に「ご配慮ありがとうございます」と言わんばかりの笑顔を見せていて、店内にはちょっといい空気が流れていた。エレベーターで感じたモヤモヤとは真逆の着地だった。

「私が思いっきり足を怪我している」という分かりやすいサインがあったからこそ成立した場面なので、エレベーターの件と単純に比較するのは違うかもしれない。

それでも状況を見て一歩引く余裕と判断に感動したし、感謝を強要することのない振る舞いがとてもスマートだったので、忘れないようにここに書き残しておこうと思った次第である。以上、ちょっとした日常の気づきでございました。


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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