いつからか中華街と化した池袋西口北側。横浜中華街ほどの観光地っぽいメジャー感はないところにガチさが漂ってるんだけど、ゆえにガチ中華料理屋も多い。街頭にザリガニの看板が出ていたり、推してくるものからすでに未知の風が吹き荒れている

ランチタイム、そんなディープスポット深部にある中華料理屋に入ったところ、安すぎる食べ放題が展開されていたためお伝えしたい。

・中華街深部

その店の名前は『小東北』。駅側からロマンス通りを進むと、ロサ会館を過ぎたところに交差点がある。その交差点を右に曲がってすぐ左手のビルの4階だ。いわゆる駅前から奥に踏み込んだ地点にある雑居ビルで、さらに4階のため池袋中華街の深部と言っても過言ではない立地である。

じゃあ、なぜ私(中澤)がその店の存在に気づいたのかと言うと、ランチタイムに通りをぶらぶらしていたらランチメニューの看板が出ていたのだ。いくつかのメイン料理が並んだメニューには、隅にこう書かれていた

・謎の表記

「スープ、ライス、サラダ、味付け卵、おかず付き」と。ランチ価格は900円から1000円で、それにサイドがついてくるなら今のランチ相場で言うと手頃な価格。

……って「おかず」って何じゃい。よく考えたら微妙に表記が謎である。そこで真相を確かめるべく、エレベーターで4階に上がってみた。

・深まる謎

エレベーターのドアが開くと赤地に書かれた『小東北』という文字が目に飛び込んで来る。いきなり店だ。フロア担当の方だけ日本語を話せるようで、「2人ですか?」など最小限の日本語で対応してくれる。うむ、ガチ中華である。

注文はQRコードらしく、読み込んでメニューを見てみたところ、ランチの最安は税込880円の「白菜炒粉定食」。しかし、ここにも前述の「おかず」表記の正体は書かれていない。謎は深まるばかりだ。

・おかずの正体

そこで「白菜炒粉定食」を注文して、店員さんに質問してみたら、おかずの真相が判明した。『小東北』ランチのおかずとは要するに……

レジ横に並んだ大皿おかず数種が食べ放題ということなのだそうな。え! 唐揚げとかあるのに!? 店員さんによると、これは豚の唐揚げらしい。

私が訪問した際のラインナップは、この豚の唐揚げと麻婆豆腐、搾菜、サラダ、スープ、味付け卵。搾菜、サラダ、スープ、味付け卵はともかく、豚の唐揚げと麻婆豆腐はもはやメインキャラである。オマケみたいなノリでこれらが食べ放題なのはバグりすぎだろ。880円やぞ!

・本場の味

店員さんによると、このミニビュッフェはランチのみについてくるサービスだという。ちなみに、ご飯もお替り自由とのこと。今日び、やよい軒のサバの塩焼き定食ですら税込990円するというのに。

食べてみたところ、味もまさしくガチ中華。味付け卵とか麻婆豆腐とかの辛さに本場感を感じた。辛さのレベルが高いというより、日本人の舌に優しくない感じだ。そのピントの先に大陸が見える味。

・客は大半が中国人

それゆえか、後から入ってきた客は全て中華系だった。店内に飛び交いまくる中国語。ひょっとしたら、この辺の中国人の間では知る人ぞ知る店なのかもしれない。日本にいながらも文化の壁を感じるぜ。

外には書かれてないけど、実質880円で食べ放題できる『小東北』。なお、看板ではランチタイムが11時30分~15時になってるけど店員さんいわく「12時から15時」らしい

これぞ入ってみないと分からない深淵。思えば、以前の記事でお伝えした上野アメ横のガチ中華『羊名天下 羊湯館』の副菜食べ放題も880円で鶏唐揚げ食べ放題であった。ひょっとしたらガチ中華のランチ副菜食べ放題は現代日本に残されたコスパの魔境なのかもしれない。

・今回紹介した店舗の情報

店名 小東北
住所 東京都豊島区西池袋1-39-1 ウエストコアー 4階
営業時間 12:00~23:00(ランチ12:00~15:00土日はなし)
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼一緒に入った友達が食べてた「麻辣牛肉米線定食(税込1375円)」

▼日本初上陸のビールがあった

▼食べログなどだと、火鍋食べ放題などの情報が出てるけど

▼ランチの「おかず付き」の食べ放題がコスパ魔境。訪れた日のラインナップはこれだった