1990年代。スーパーや商業施設に必ずといっていいほど『人型のポップコーン自動販売機』が設置されていた。大好きで毎回親にせがんで買ってもらっていたなぁ。熱々で超美味しかった記憶がある。

時は経ち令和8年。現在あのポップコーン自販機の姿をまったく見かけなくなってしまったのだが……どこかで元気に稼働しているのだろうか? できることならもう1度食べたいなぁ。

・突然の再会

それは、東京の杉並区へ行ったときのこと。その日は、年末年始のダラけた生活を正すため運動がてら徒歩で移動をしていた。


そんな道中「和田堀公園」という名の大きな施設を発見。せっかくの機会なので立ち寄ってみたところ……おいおいマジか!?


あの『ポップコーン自販機』じゃねぇか!!!

幼いころ大好きだった「忍者じゃじゃ丸」のポップコーン自販機だ。ちなみに、園内にある「和田釣り堀」の入口に設置されていた。


いやぁ、もう会えないと思っていたよ。突然の嬉しい再会に泣きそうだ。さっそく購入して食べてみますか。


え……


う、嘘でしょ?


・大捜索

目の前にあるのに食べられない……。こうなると余計に食べたくなってしまうッ! どこか他に設置されている場所はないのか? とりあえず、AIに聞いてみたところ……

残念ながら明白な回答は得られなかった。かなりレトロな機械なので故障や稼働停止が多いそうだ。


だが、まだ諦めないぞ。


次は、各種SNSで「じゃじゃ丸ポップコーン」と検索してみよう。どこかで生き残っている、元気なじゃじゃ丸の情報が得られるかもしれない。


結果は……


B I N G O !


写真付きの投稿が数件ヒットした。しかも更新日が新しいので期待大。

私が調べたSNSの情報によると……2026年現在「新潟のスーパーで4体」&「群馬の温泉施設で1体」、計5体のみが元気に稼働しているとのこと。

驚くことに、生き残りのほぼ全てが新潟にいるのか。それに、スーパーに設置されているって点がエモいなぁ。あぁ羨ましい、食べたいマジで食べたい。


よし、今日の予定は急遽変更だ。


もう、我慢の限界なので


つい、勢いで来てしまった。


遥々『新潟』まで!


・懐かしい雰囲気

さっそく向かったのは、東新潟駅。

ロータリーの目と鼻の先にある『キューピット石山店』というショッピング施設の中に、じゃじゃ丸くんがいるのだとか。


懐かしい雰囲気が漂う館内を歩いていると……


おぉぉッ


いたぁぁぁぁ!


・約40年の歴史

実はこちらの『じゃじゃ丸ポップコーン』。株式会社ココロが製造を行い、1989年に稼働が開始したものすごく歴史がある機械なのだとか。

それが今なお現役で稼働しているのは奇跡と言えよう。しかも、状態が良くて超綺麗。


値段は200円。さっそく購入してみる。

ちなみに、うすしお味とバター風味が用意されていた。


ボタンを押すと調理がスタート。


調理中は、軽快な音楽と共にじゃじゃ丸くんがお話をしてくれる。

ポップコーンの弾ける音と、機械から漏れ出すイイ香りが何とも堪らないんだよなぁ。


約1分ほどで完成。


思い起こせば、このために東京から約320キロも移動してきたのか(笑)。いやぁ遠かった。


おかげで、念願の『じゃじゃ丸ポップコーン』が目の前に……ある!

これは来た甲斐があったぜ。


・気になる味は……

せっかくなので2種類購入。


イヤらしい話だが、このポップコーンは……往復の移動費を合わせると約2万円もかけて購入した逸品なのだ。そんじょそこらの商品とはワケが違うってもんよ。

じっくりと味わって頂こう。パクッ。


……


……


……


あれ、普通(笑)


いやまぁ、そうだよ! そりゃ某テーマパークの商品や、専門店のポップコーンの方が美味いに決まっている。


でもね!


食べた瞬間、幼き日の無邪気な記憶がドバドバとフラッシュバックしてきた。このポップコーンは平成の懐かしい空気に触れることができる特別な逸品なのだ。


こんな素敵な体験ができたのは「じゃじゃ丸くん」が元気な姿でいてくれたからこそ。個人的には、新潟まで来た価値が充分にあったと感じた。



・忍者だけに

私の調べでは、『じゃじゃ丸ポップコーン』は国内に残すところあと5台のみ。仕方ないとは言え平成のレトロな遺産が無くなっていくのはやはり寂しい。この5台には永遠に動いていてほしいものだ。

ただ……忍者だけに何処かで人知れず稼働している個体がまだまだいるはず。私はそう信じている。もし見かけた方がいたら、ぜひ情報提供のほどよろしくお願いします!

参考リンク:株式会社ココロ
執筆:イナバタクヤ
Photo:RocketNews24

▼個人的には、バター風味が好み。みかけたら食べてみてほしい。