2026年1月5日に東京・豊洲市場で行われた初競りで、青森県大間産の本マグロが史上最高値となる5億1030万円で競り落とされた。落札したのは寿司チェーン「すしざんまい」を展開する喜代村だ。

競り落とされたマグロは都内店舗で解体され、全国の「すしざんまい」各店で順次提供されるという。そこで筆者も一番マグロを味わうため、最寄りの店舗を訪れた。

・7年ぶりの「すしざんまい」

時刻は1月6日のお昼すぎ。編集部近くにある「新宿東口店」にやって来た。筆者がここに来るのは2019年以来、なんと約7年ぶりだ。


実は「すしざんまい」は2019年にも大間のマグロを競り落としており、その時の落札額は3億3360万円だった。当時は度肝を抜かれたが、5億という途方もない金額を見た後だと、少し安く感じてしまうから不思議だ。


お昼時だけあって店内は大混雑。新宿という場所柄、外国人客も多かった。さて、お目当ての「5億円本マグロ」だが、席に着くと店員さんからこんな声掛けが。


「昨日の初競りマグロを入荷しています。1貫限りになりますが、いかがですか?」


「すしざんまい」によれば、より多くのお客に食べてもらうため、一人につき1貫まで。しかも通常価格で提供しているという。通常価格とは、赤身のにぎり単品と同じ価格。つまり1貫437円(税込)だ。


決して安くない金額だが、筆者から見える範囲だと、注文していない人の方が少なかったように思う。SNS等でも大きな話題になっているので、このマグロを目当てに来た人も多いのだろう。その実物が……


こちら!

・5億の本マグロ

これぞ赤身と言うべき、深く濃い赤が印象的だ。どっしりとした身に刻まれた白いスジからは、もはや美しさすら感じる。ごく一部とはいえ、これが5億超えマグロのオーラなのか。



・通常ランチと食べ比べてみた

こちらは一緒に注文したランチにぎり『つぼみ』(税込1078円)。当然、マグロも入っているが……


同じ赤身でも、並べてみるとまったくの別物だ。

左のランチの赤身はねっとりとしていて、どこか中トロのような味わいも感じられる(そもそも色が赤身というよりはトロ)。おいしい。回転寿司でこれが出てきたら、きっと大当たりだと思うだろう。


一方、大間の本マグロは身が引き締まっており、しっかりとした歯ごたえがある。

トロ特有のしつこさは皆無で、赤身の王としての矜持を感じずにはいられない、超ストロングスタイルの味わいだ。素人にもその新鮮さがダイレクトに伝わってくる。


ただ、解体したばかりで熟成が足りていないのか、少しだけ淡泊に感じられたのも事実。人によっては、最初のマグロの方がおいしいと答えるかもしれない。このあたりは好みによるだろうか。



とはいえ、5億の本マグロを食べる機会なんて一生のうちにそうはない。個人的には味云々よりも「最強の縁起物を食べた」という満足感の方が勝った。運よく食べられた人は、今年何かいいことがある……かもしれない。

参考リンク:すしざんまい
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼レジでぼんやり眺めていたら、「よかったらどうぞ」と言われたのでもらった使い捨てカイロ。5億の本マグロの記念に。