ロケットニュース24編集部で絶賛開催中の「ぼっち忘年会」。ズバリ1人で忘年会をする企画なのだが、ルールはとても簡単で「予算5000円で好き勝手やっていい」ってこと……だと思う。たぶん。それなら普段やらないようなことをしたいぞ!

というわけで、私が提案するのは「イオンモール忘年会」である! 5000円あれば遊んで食べて癒されて……思いっきりリフレッシュできるだろう。イオンモールで豪遊するぞーー!

・イオンでぼっち忘年会

言うまでもなく、イオンモールは日本全国にあり、映画館や温泉など店舗ごとにさまざまなエンタメ施設が揃っている。屋内施設だから雨の日でも安心だ。

東京都民も1度くらいは「地方民の休日はイオンで完結する」と聞いたことがあるだろう。時間をつぶそうと思えばいくらでもつぶせるし、なんなら用事がなくても行く。それがイオン……ぼっち忘年会もできないわけがない。


・ゲーセンへ

まず向かったのはゲームセンターだ。中学生の頃、メダルゲームをやりたくても当時のゲーセンは不良の溜まり場みたいな空気があり、なかなか近寄れなかった記憶がある……しかし時代は変わった。イオンのゲーセンはファミリー層も多くて治安も良い。


ひとまず両替機に500円玉を投入して「メダル80枚」と交換するぞ。


それではさっそく「GRAND CROSS(グランドクロス)」なるゴージャス感あふれるメダルゲームに挑戦したい。


ルールはよく分からないが、結果的にメダルをジャラジャラと落とせばいいのだろう。レバーで投入位置を調整し、メダルをスーッと滑らせる。

どうやらチャッカーと呼ばれる穴にメダルが入ると抽選スロットが回るらしい。スロットが当選したらメダルが大量に投下されるようだ。なるほど……


あ、なんかいきなり当たったかも。


なんかいきなり……


当たったかもォォオオオオオ!



…………



え、え、え……



ヤベエエエエエエエエエエエエエ!



おいおいおい……



全然終わらねェェェエエエエエエ!


・永遠

メダルが無限に増えていく……嘘だろおい。いつの間にか90分が経過していた。500円でイオンの閉店まで持つペースである。さすがにちょっと待ってくれ。このままでは予算5000円なんて絶対に使い切れないだろう。急いでフードコートへ向かった。


・牛角

イオンモールのフードコートは選択肢が多すぎ。もはやテーマパークである。ラーメン、バーガー、うどん、洋食……どれを選んでも正解だが、今日はちょっと豪華にいきたいぞ。

悩んだ結果、牛角で「上カルビ焼き定食(ご飯小盛り)のドリンクセット(1551円)」を注文した。フードコートとしてはやや強気な価格。しかし今日は忘年会なので無問題。

周囲を見渡すと、家族連れがラーメンを食べ、学生たちがドーナツをシェア。その中で、たった1人で焼肉定食を食べる中年男性がいてもまったく問題ないのがイオンだ。フードコートの規模が巨大すぎて、完全に景色と同化している。ありがとう、イオンモール。

上カルビ焼きは激ウマ。完全に牛角の味。脂の甘いカルビに濃いめのタレ、白米が鬼のスピードで進む。煙もニオイも気にならないフードコートなら「焼肉屋に入るほどではないけど焼肉を食べたい」という欲望を見事に満たしてくれる。


・フードコートをハシゴ

食後のデザートも当然フードコートで。ソフトクリームが有名な那須塩原の千本松牧場で、期間限定メニューの「カフェモカシェイク(550円)」を購入。これがまた大正解だった。

コーヒーの苦味とミルクの甘さが絶妙で、焼肉後の口を一瞬でリセットしてくれる。フードコートで好き放題食べまくれる忘年会なんて最高過ぎるだろ。大満足


・モール内の散歩も楽しい

まだ帰らんぞ。フードコートで腹を満たし、モール内をしっかり散歩してから向かったのは……

イオンに隣接するスーパー銭湯「安眠の湯」だ。遊んで、食べて、風呂にも入れるのが地方イオンの強さである。

こちらのスーパー銭湯は入館料900円。200円追加でタオルセットをレンタルできるから手ぶらでもOK

休日ということもあって館内はそれなりに人が多かったが、サウナも露天風呂もちゃんと広め。ラストは内風呂の「美肌の湯」でしっとり癒されました。

そして普段ならスルーする……無重力マッサージ機(300円)も堪能。幸せじゃ〜〜〜。


・ふたたびイオンへ

ゲーセン、フードコート、スーパー銭湯で今のところ約4100円。マジでどうなってんだよ……ちなみに外はもう真っ暗だった。これぞザ・地方民の休日である。

あとはもう帰るだけなのだが、風呂上がりに向かったのは……無印良品だ。無印でシメにふさわしいアイテム「黒豆茶(120円)」と「梅ゼリー(290円)」を購入。

車に戻り、エンジンをかけて黒豆茶をひと口飲む……うまい。香ばしくてやさしい味わいだ。梅ゼリーの甘酸っぱさも染みる。余韻に浸りながら完全にととのった。酔ってないのに満足度は高い。毎年これくらいでちょうどいいと思う。2025年も良い1年でした。


そんなこんなで、イオンモールぼっち忘年会は静かに幕を下ろした。


【ぼっち忘年会の内訳】

・約90分の「メダルゲーム」(500円)
・牛角「上カルビ焼き定食(ご飯小盛り)・ドリンクセット」(1551円)
・千本松牧場「カフェモカシェイク」(550円)
・スーパー銭湯「入館料・タオルレンタル・マッサージ機」(1500円)
・無印良品「黒豆茶・梅ゼリー」(410円)
合計:4511円

まだ約500円も余っているのが恐ろしい。イオンモールでぼっち忘年会はメチャメチャアリ。なぜなら「やりたいことが全部揃っている」から。雨も寒さも関係なし。さらに映画や本屋をのんびり楽しんだり、もちろんショッピングをしてもいいだろう。

地方民の休日はイオンで完結するが、ぼっち忘年会もイオンで余裕で完結できるぞ! 皆さんもぜひ試してみてほしい。イオンモール最高ーー!


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼グランドクロスめっちゃ興奮しました!