編集部のメンバーがおすすめ商品を持ち寄り、当サイトの編集長GO羽鳥がジャッジする「おすすめ○○選手権」。今回のお題は「コロッケパン」である。それぞれがおすすめ商品を持ち寄って、羽鳥にジャッジしてもらう。

コロッケパンは総菜パンのひとつ。認知の高い商品ではあるけど、カツサンドやカレーパンほどメジャーでもない。しかもお店によってコッペパンに挟んだり食パンに挟んだりと、定まった形を持たない特殊な商品である。

さて、今回久しぶりに全員参加でのジャッジとなったのだが、残念ながら失格の商品が出てしまった。誰のどのコロッケパンが脱落したのか! 最後まで見届けて頂きたい。もちろん、動画もあるぞ!

・コロッケパンで勝負!

そもそもこの企画は、羽鳥が「あまりあんぱんを食べない」と話したところから始まった。食べないというのであれば、みんながオススメのあんぱんを持ち寄って、羽鳥に1番美味しいものをジャッジしてもらおうというのが、事の始まりなのである。

以降、さまざまなものを持ち寄ってジャッジしてもらってきたわけだが、パンは初回のあんぱんと、11回「ハンバーガー」と17回「サンドイッチ」の計3回しか実施していないことに気づいた。そこで今回コロッケパンで対決することになったわけだ。

さて、現在の戦績は以下の通りだ。前回のたい焼きでは、砂子間・中澤が同じ商品で同時1位を獲得している。よって、砂子間は同率だった御花畑に1勝リードして単独2位へと躍り出た。

6勝:佐藤、4勝:砂子間、3勝:御花畑、Yoshio、中澤、2勝:古沢・サンジュン、1勝:あひるねこ・和才、0勝:原田。

コロッケパンはベーカリーの定番ではあるものの、冒頭でも申した通りに、「これが定番」という形を持たない。基本的にはコッペパンに挟んだものが主流ではあるが、お店によっては食パンに挟んだサンドしたものをコロッケパンと呼ぶだろうし、バンズに挟んだものをコロッケパンと呼ぶ店もある。

またシンプルにソースだけで味付けしたものがメジャーだが、マヨネーズやタルタルソースで味付けするお店もあるだろう。つまりコロッケパンは自由な解釈を許容する総菜パンなのである。

羽鳥はあんぱんをあまり食べないのに、コロッケパンは好んで食べるそうだ。ということは、彼なりのこだわりがあるに違いない。はたして、そのこだわりにフィットする商品はあらわれるのか?

では、さっそくメンバーの購入商品を紹介していこう。なお、メンバーの名前のあとについている星印は、1位を取った回数を示している。


◆原田たかし リトルマーメイド「北見男爵コロッケのロールサンド」 税込421円


原田「ホントはヤマザキの「大きなコロッケパン」で勝負したかったんですけど、意外と売ってないんですよね。それならばとベーカリー「リトルマーメイド」のこのロールサンドにしました。ベーカリーの商品だから、クオリティは間違いないと思います」


◆佐藤英典☆☆☆☆☆☆ 紀ノ国屋「北海道牛肉コロッケサンド」 税込486円


佐藤「実は別のお店でコッペパンのコロッケパンを買ってたんだけど、たまたま覗いた紀ノ国屋にこのサンドを見つけちゃって、こっちの方が勝てそうだなと思って、コレを選びました」


◆Yoshio☆☆☆ マクドナルド「フィレオフィッシュ」 セブンイレブン「北海道産じゃがいもの牛肉コロッケ」 税込558円(450円+108円)


Yoshio「今回はアレンジで勝負です。セブンの牛肉コロッケって、100円なのにホントに美味しくて、これとフィレオフィッシュは合うだよね。この組み合わせに羽鳥さんはきっとやられる」


◆古沢崇道☆☆ ヤマザキ「大きなコロッケパン」 税込165円


古沢「覚えてらっしゃる方もいるかもしれないんですけど、以前のコロッケの回で、僕、これで勝負して結構いい成績を残したんですよ。それで今回もこれで行かせて頂こうかなと。羽鳥さん、このタイプのコロッケ好きだと思うので、今回も好成績を残せる気がします」


◆P.K.サンジュン☆☆ 吉田パン「コロッケパン」(カレー追加) 税込500円(380円+120円)


サンジュン「数年前になりますけど、コッペパンブームがありましたよね。その当時から現在まで高い人気を誇るのが、この吉田パンです。羽鳥さんは濃い味が好きだから、カレーソースを追加しました。さらにソースをたっぷりかけて食べてもらいます。これなら勝つでしょう」


◆和才雄一郎☆ コメダ珈琲店「グラコロ ~海老香るトマトソース~」 税込800円


和才「僕はコメダで勝負します。羽鳥さんは無類のエビ好きなので、絶対この味はきっとハマるはずです。クリームコロッケが苦手だった気がしますけど、とりあえずエビを入れておけば何とかなります」


◆御花畑マリコ☆☆☆ 元祖青木屋「コロッケパン」 税込330円


御花畑「東京でコロッケパンといえば、ここをおいて他にないですね。青木屋です。注文すると揚げ立てのコロッケを提供する人気店です。毎日行列のできているお店です。味付けはシンプルなので、もしかしたら邪道好きの羽鳥さんの好みではないかもしれないですけど、老舗の味で勝負したいと思います」


◆あひるねこ☆ 神戸コロッケ「黒毛和牛のビーフコロッケ」 ファミマ「ファミチキバンズ」 税込684円(594円(297円×2個)+90円) 


あひるねこ「僕はコロッケで勝負です。神戸コロッケのビーフコロッケ2個をファミチキバンズで挟みました。コロッケパンの主役はやっぱりコロッケ。それに全振りしたこのアレンジパンで挑みます」


◆中澤星児☆☆☆ ローソン「濃厚グラタンコロッケバーガー」 税込430円


中澤「僕も別の商品を準備してたんですけど、さっき目の前のローソンに行ったら、今日発売のコレを見つけたんですね。さっき食べたらめっちゃ美味くて、これで勝負しようと決めました。コンビニ商品なのに完成度が非常に高い。これでいきます」


◆砂子間正貫☆☆☆☆ 1・2・3 CLUB HOUSE 「ごくふつーのコロッケパン」 税込421円


砂子間これは以前、佐藤さんが記事にしていたお店のパンですね。パンからコロッケがはみ出してるんですけど、買う時にお店の人に「半分はパンと一緒に食べて、もう半分はご飯と食べるといいですよ」と勧められたので、ご飯も用意しました。これで勝ちたいと思います」


以上10名10品が出揃った。久しぶりの全員参加で被りもないので品数が多い。良い戦いになりそうである。今回は正統派・邪道派の見極めが難しいところだが、強いていえば青木屋・吉田パンが正統派で、あひるねこ・Yoshioのアレンジが邪道ということになるだろうか。



では、ジャッジ羽鳥の入場です!


佐藤「じゃあ、今日もお願いします」

羽鳥「はい、お願いします」


佐藤「今日は久しぶりに全員いますね。で、羽鳥さん、コロッケパンは好きですか?」

羽鳥「結構食うね。パン屋さんで何を食べるか迷ったら、だいたいコロッケパンを選ぶ」

サンジュン「珍しいですね。僕はあんまり自発的にコロッケパン買わないかな」

羽鳥「そう? 俺は割と食うね」


羽鳥「じゃあ、さっそくいきますよ。どれからいくかな~。全部魅力的に見えるねえ」


羽鳥「じゃあ、最初にコレをいきますね。これどこのかなあ?」

サンジュン「箱に書いてあるでしょ」

羽鳥「え? 箱? あ、ああ! マック。これマックなのか。こんなの売ってるの!?

佐藤「いや、それはアレンジだよ。見たらわかりそうだけど、何も知らないんだね」


羽鳥「頂きます」


羽鳥「あれ? この間に入ってるヤツはイモ? ……いや、待って、これフィッシュ!?」

サンジュン「見たらフィッシュってわかるのかと思ったら、食べて初めて気づくとはさすがです」

砂子間「ほんとに知らないんですね。フィッシュと気づいてそこまで驚く人、初めて見ました」


羽鳥「じゃあ次、この2段重ねのヤツ」

佐藤「それは神戸コロッケだそうですよ」


羽鳥「いきます。食い甲斐あるな」


羽鳥「う~~~ん……」

中澤「あ、刺さったな、こりゃ」

原田「刺さりましたね」


羽鳥「これは美味いに決まってるよ。カリカリ・サクサクのコロッケが2個も入って、贅沢だねえ」

あひるねこ「おお、しっかりぶっ刺さってますね


羽鳥「次はコレ、紀ノ国屋って書いてあるね。こういうの売ってんだ」

和才「まい泉みたいですね、カツサンドじゃないけど」


羽鳥「食べるよ」

Yoshio「そもそもそれ、コロッケサンドだしな」

佐藤「自分だって正しい意味でコロッケパンじゃないクセにケチつけんな」


羽鳥「う~ん、いいねえ。旅行で食べたいヤツだね」

あひるねこ「やっぱりまい泉のカツサンドみたいな感じなのかも」


羽鳥「次はこのデカいヤツにしよう」

佐藤「青木屋という老舗だそうです」

羽鳥「へ~、コロッケパンの老舗ってあるんだねえ」


羽鳥「大きなコロッケが2個も入ってるね。なかなかボリューミーですな」


羽鳥「う~~ん、あ! これは……」

佐藤「お、刺さったか?

サンジュン「審判中澤、これは刺さりましたか?」

砂子間「判定はどうだ?」


中澤「う~ん、この表情は……」

サンジュン「さあ、刺さったのか? 刺さってないのか? どっちだ!?」


中澤「判定、刺さった!」

あひるねこ「ジャッジ羽鳥を判定する謎の審判(笑)」


羽鳥「油断したな、コロッケのイモ感があとから来た。ホクホクで美味しいです」

御花畑「人気の老舗ですから」


羽鳥「次はこのキャベツいっぱいのヤツにします」

佐藤「リトルマーメイドですね」

サンジュン「見た目はいいですね」


羽鳥「いくよ」


羽鳥「う~ん、美味しいけどねえ。割と普通だなあ~」

原田「これはどう見ても刺さってないですねえ……」


羽鳥「次はシンプルなコレいくわ」

佐藤「ローソンだそうですよ」


羽鳥「どうかな?」


佐藤「お! 刺さったか?」

中澤「刺さりました」

Yoshio「でも羽鳥さんってたしかクリームコロッケはダメだったよね」

佐藤「そのはずなんだけど……」


羽鳥「……違うな、わかった……」

佐藤「ほら、ダメじゃん」

中澤「あ、やっぱダメ?」

サンジュン「これはダメな反応だな」


羽鳥「それで次はこの赤い皿にのったヤツ」

佐藤「それは吉田パンですね」


羽鳥「中はソースでぐちゃぐちゃになってるけど、どうだろう」


羽鳥おお! なんだコレは!? カレーソースか? 隠し玉にカレーソースが入ってるのか? すごい変化球だな」

サンジュン「追加トッピングが効果あったみたいですね」


羽鳥「それで次はこのデカいヤツにしようかな」

サンジュン「もしかして、それも見てわからないとか」

羽鳥「なんかソースの感じがモスバーガーっぽいね

砂子間「わかってない。コメダなのに」


羽鳥「はい、頂きますね」


佐藤「あれ? シブい顔してるね」

中澤「だって、それグラコロでしょ? ということです」

佐藤「あ、そうだ。クリームコロッケだ」

羽鳥「……」


羽鳥「次のコレは見るからに総菜パンだね」

古沢「前に1度、これで参戦してますよ」

羽鳥「そうだっけ?」


羽鳥「食べます」


中澤「刺さりましたか?」

羽鳥「いや、これは刺さらない……

古沢「え? コロッケの時に高評価だったのに」


羽鳥「それで最後のコレなんだけど、ご飯もセットなの? どうすんの、どうやって食べるの?」

砂子間「半分はパンで食べて、半分はご飯で食べるってことみたいですよ」


羽鳥「食べるよ」

中澤「コロッケ、デカすぎてパンまで口が届いていない」


羽鳥「それでご飯のおかずとしても、こうやって食べるってことね」


羽鳥「まあな、まあなって感じだな」

砂子間「刺さってない反応……」

このあと羽鳥は気になる商品に限って、2周目の食べ比べを行い、順位を決めたようだ。



~~ 結果発表! ~~


羽鳥「はい、決まりました。1位を発表します」


羽鳥「1位は、コロッケ2個のヤツです」

あひるねこ「やった! 久しぶりの勝利!」


羽鳥「2位はフィッシュのヤツです」

Yoshio「ヨッシャー!」

佐藤「マックなのにこの順位か」


羽鳥「3位はコロッケのイモ感が強かった、コレです」

御花畑「やった。もっと上であって欲しかったけど、まあいいか」


羽鳥「次、4位はカレーソースのヤツです」

サンジュン「まあ、上位に入れたからいいかな」


羽鳥「それで5位は、旅行に持って行きたいサンド

佐藤「真ん中だから妥当だな」


羽鳥「6位はキャベツいっぱいのヤツ

原田「ビリじゃなければ今回はいいです」


羽鳥「それで7位はモスみたいなヤツです」

佐藤「だからそれはコメダなんだって」

和才「エビが入ってても、クリームコロッケはダメなんですね」


羽鳥「8位はもう1個のクリームコロッケ

中澤「めっちゃ美味いと思うんですけど、羽鳥さんは受け付けないんですね」

羽鳥「食えなくはないけど、クリームコロッケは好きじゃないんだよね」


羽鳥「で、9位はどっちかっつったら、この総菜パンだなあ」

古沢「あぶねえ~!」

砂子間「マジかよ……」


羽鳥「それで最後のコレなんだけど、これはねコロッケパンとして成立してないんだよね。パンとコロッケを一緒に食べるには、コロッケがデカすぎて、面白いんだけど順位がつけられないんだよね」

佐藤「失格という選択肢もありますけど」

羽鳥「そうね、失格とさせて頂きます。大きさも規格外ということで」

砂子間「面白いと思ったんだけど……」

羽鳥「もちろん、商品としては面白いし魅力的だよ。でも、食べ比べとなるとね。厳しくさせて頂きました」


という結果となった。今回はあひるねこがパスタ以来の勝利。前回勝者の砂子間は失格となった。一筋縄ではいかないのが、ジャッジ羽鳥である。本当に彼の好みを読むのは難しい。

それで次回はおそらく年内最後になる「チキン」勝負です。ローストだろうとフライドだろうとチキンなら無制限。どんな戦いになるのか、乞うご期待! 今回の動画も見てね!

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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